女子のファンが多いといわれる。

確かにサイン会をしてもほぼ女子だし
手紙もほぼ女子からもらうし
ツイッターのフォロワも女子が多いだろう。

女子の友達ばかり、仕事も女子グループの中で
することが多かった僕としては
周囲に女子ばかりという現象は当然であり
不思議ではなかったのだけれども

いやー、もてますな
などといわれると、
おかしな気になる。

もててはいないと思う。
もてなくはないけども
もててはいない。

きっと、パンダや犬を愛玩するように
みな、野ばらちゃん♡
といってくれているだけなのだろう。

女子が僕の小説を気に入るのは
女子のことが書かれているからだ。

どうも僕は男子の心情というものに共鳴をしない。

例えば女子の嫉妬はどんなにどろどろしていても
好きだけれども
男子の嫉妬は見苦しいので嫌いだ。

すぐに泣く女子を卑怯だという人がいるが
僕はすぐに泣く女子が好きだ。
しかし男子が泣くと腹が立つ。

卑劣でずうずうしくて計算高く腹黒い

それは女子の美徳だと思っている。

男子がそうだと絶対に嫌。

男子は純情でバカで潔癖であってもらいたい。

何人もの男子を天秤にかける女子は好きだけど
男子の二股は赦さない。

だからして
「ミシン」の主人公のような女の子を書くし
「下妻物語」の桃子のような女の子を創作する。

そして男子は
「十四歳の遠距離恋愛」に出てくる
藤森君のようであって欲しいと願うのだ。

今度、発売になる
「サリシノハラ/47」では
久々に女の子を思い切り書いた。

女の子同士の血なまぐさい(?)
関係性が書けた。

こんなものが書けるのは
自画自賛だけども
僕しかいないと思う。

男子には解らなくてもよい世界。

でも、女子の気持ちが解っている訳ではない。

こんな人がこの世の中に一人くらい
いてもバチは当たらないと思いたい。