好きな言葉に
あの人は貧しくても決して身なりをおとさない
という言葉がある。

金がなくても貧乏にみえない
みせないというそれは一つの美学であろう。

僕もそうありたいと、ずっと子供の頃から思っていた。
なので、金回りのいい頃は高価なブランド品ばかりを身に付けていたが
もう、そういう贅沢をすることは出来なくなってしまった。

今の僕はアメカジに走り
上から下までトータルで一万円以内で済むでファッションに夢中である。
が、安いものを着ていても、恐らく、世間様は
僕が身なりをおとした貧乏な人間とは思わないだろう。

何故なら、安い、ノーブランドのものでも
カッコ良くコーディネイトしているからである。

安いお洋服しか買えずともセンスさえあれば、
見窄らしくはみえない。

ジーンズにTシャツでも、ブランド品ばかり着ていた頃より
僕は今の自分のファッションが気に入っている。

ファストファッションがメインとなった現在
お洋服にお金が掛けられなくなった不況の時代を
僕は少し前から肯定し始めた。

金をかければ身なりをおとさずにすむという時代は
もう終わったのだと思う。
金をかけずともアイデア次第で幾らでもオサレは出来るのだ。
これはストリートファッションの基本であろう。

僕がロリータを愛し続けて来た理由は幾つかあるが
それがストリートファションであるということが
実は最も大きい。

今やモードの世界は全く面白くない。
ストリートファッションこそが唯一、エキサイティングだ。

金をかけずにオサレをする。
これからはこれが最もカッコいい。

バブルを通過し、影響も受けてきた僕であるが
これからはバブリーなことをバカにしまくっていこうと思う。

タクシーに乗るより電車に乗って移動するほうが
カッコいいではないか。