まだまだ経済的には苦しい毎日なんだが
どうにか皆の誠意、協力で
明日の食べ物がない。電気代が払えないという
ような状況は脱しました。

有り難うございます。
少しずつですが、無駄遣いもしなくなり
貯金も徐々にですが増えてきました。

作家としての人気も回復しつつあります。
最近、渋谷や新宿にでると、必ずと言っていい程に握手やサインを求められる。
これから嶽本野ばらブームが、また来る予感。

金に困り切っていることは資本主義を否定する心情になっていたが
この頃は、一体、資本主義とはどういうシステムなのかを一から勉強
しなおし、ドゥルーズ&ガタリの「アンチ・オイディプス」を少しずつ
読んでいる。実に刺激的なテキストだ。
昔はまるで何が書かれているか解らなかったが
経済活動で困りきった経験の後では
この難解なテキストが、まるで絵本を読んでいるような感じで
嘘のように理解出来る。

「アンチ・オイディプス」を読んで考えを新たにしたのは
気付かされたのは
これまで芸術活動と経済活動は相容れないと思い込んでいたのだが
そうではないということだ。

ポストモダンのマルクス主義経済をこれから
もっともっと学んでいきたい。

どうやら、僕も少しは社会人としての良識や常識をようやく
理解しはじめたのかもしれない。

だからこれから少し、お金にセコくなろうと思う。
宵越しの金は持たない主義を貫いてきたが
持つようにする大人になりたい。
でなければ、本当に書きたいものをじっくりと書けない。
大金持ちになりたいとは思わないが、
いい作品を書く為に集中するには……やっぱり最低限の
蓄えがなければ難しいことを、この数年の借金返済生活から学んだ。

デビューしてから暫くは、使っても使ってもお金が入って来たので
本当に時間を掛けて、取材にも膨大な投資をしても困らなかったので
こんなことは考えなくてよかったんだよね。

これからは
嫌な仕事はやらないが、面白そうな仕事は忙しくても
一杯、やっていきたいと思う。
ともかく100万円貯めたい。
書きたいものをじっくりとリリースする為に。

なので、ギャラが安くてもいいですから
業界関係者のみなさま、何でもいいです、お仕事下さい。

今、二本、小説の連載を持っているが
まだまだ働けます。
エッセイの連載もしたいし
マイナーな局のマイナーな番組でもいいから
ラジオのパーソナリティもしたい。
AKBからアニソン、ノイズ、オルタナティヴ、現代音楽、様々な
音楽を紹介しながら、ぐだぐだとMCをしたい。


テレビは嫌だけど、ユーストの番組なら、やりたい。

誰か、企画を組んでくれないでしょうか?

復活しつつある嶽本野ばらは今、かなり面白いですよ。