大友克洋GENGA展にいってきた。

偶然、いくことになってしまったのである。

迷ったけど、いった。
そして、そのあとで、この展覧会をデザイン/ディレクションした
佐藤直樹さんの講演を聞いた。
すごく面白い人で、いろんな共通点があった。
お気に入りに、追加である。

どちらも、予約しなければ入れないものであったが
まぁ、そこは友人の力で何とかしてもらった。
それくらいは許せ。野ばらさまパワーである。
入場料は払った。当然である。

そもそも大友克洋の作品を、僕はさほど評価していなかった。
「童夢」も「AKIRA」も読んだけれど
大したことねーな、何でそんな騒ぐのか? と思っていた。

何故なら当時はサイバーパンク・ムーブメントがあり
それをそんなに画期的なものだとは思えなかったからだ。
引き金となったウイリアム・ギブスンの
「ニューロマンサー」自体を、大したSFじゃないと感じた。
何だよ、ヤクザが出てきて舞台は東京の近未来って
西洋人ってバカだなーくらいにしか受け止められなかった。
サイバーパンクの種とされるK・デックは好きだったので
余計、そう感じたのかもしれない。

(只、サイバーパンクの思想には共鳴した。今も影響を受けている)

が、しかしよーく考えれば、現在のアキバは
「ニューロマンサー」に予言されたトポスになっているではないか!
会場への道を歩みながらそんなことを考えていた。

まだ大友克洋の作品を読み返していないので安易に評価を変えることは
出来ないのだけれど
上手い、上手過ぎる。
なんだ! この人。 絵が上手過ぎる!

それだけで感動である。
徐々に上手くなるのではなく
最初からとてつもなく上手いのだ。

絵画に興味のある人は是非、行ってもらいたい。
展示数も仰天の枚数である。

佐藤直樹さんは、こういうことをいいたくないが
大友克洋はそれまでの世界観を変えた作家であり
その価値は海外ではきちんと評価されているのに
日本ではやはりたかが漫画だと思われている。
大友さん自体は、自身が世界のカルチャーを牽引したと
いう評価に戸惑っている節があるが

というようなことをおっしゃっていたが
漫画とか、そういうジャンル的な問題はさておき
美術が大友克洋から影響を受けたのはまぎれもない事実だ。

だって、これだけの絵が描けるのだ。
本人の自覚なしに美術を、ある時点で追い抜いてしまった
ということなのだろう。

つまり、世界遺産と同じである。

とりあえず「AKIRA」を読んで再度、行ってみたいと思う。

ダウン会場URT

http://www.3331.jp/schedule/001521.html

photo:01


「AKIRA」の金田バイク。乗れます。経費削減の為、製作地から会場まで
九州だっかなか?から、運送でなく走ってきたそうだ


photo:02


「童夢」のズン壁。ここでも、ズン!と埋もれて撮影が可能。
最後の塗装は大友氏が指示して塗り直したらしい。
傷も本人が描き足したとか・・
あ、これは講演でもいわなかった裏話w


photo:03


会場を訪れたファンの描いたメッセージ壁。
あついぜ!

photo:04


AKIRAとAKBってスペル似てませんか?
タワレコで選挙の為、10枚購入したら、
ともゆきの生写真ダブり10枚、くれたw
Phewの「RADIUM」も購入。こっちは1枚だけw
生写真なし