先日の午後、暖炭近くのセブンイレブンへ昼飯を買いに行った時のこと。
予定のものを買物かごに入れレジへ。レジ打ちが始まった瞬間、追加の品を思い出し、いつもなら一端清算したのち再びレジに並ぶのですが、他にレジ待ちの人もおらず、店内に他のお客も見当たらなかったので、急いで追加の品をカウンターへ持ち込みました。そう、お〇ちゃんがよくやる手です。
そこで私がレジの店員なら「ちっ!」と舌打ちでもして嫌な顔をするところでしょうが、その店員(推定20歳前後のアルバイト、♂、以前にも見かけたことがあり愛想がとても良い)はなんと
「追加ありがとうございますっ!」
と笑顔で答えた。私は「う~ん、やられた…」と思いました。
このような応対をできる彼はこのコンビニの店員という、私からみて単調でつまらなさそうな仕事を心から楽しんでいるなと確信しました。
私は日頃より職業に貴賤なしと豪語して憚りませんが、たまにそれを実行している人を見かけると、自分の普段の行いは棚に上げとても感動してしまいます。(以前には毎日夜中に店のゴミを回収しに来る日本語がとてもうまい外国人とか)
私は「お、おぅ…ありがとね」と言うのが精一杯で、そのあと仕込みという戦闘モードに入る前にとても癒された瞬間でした。店を出た私は彼の幸せを願わずにはいられません。
この話には補足があり、私が指示していないにも拘わらず、最初に買ったおにぎり等の飯ものと、追加した菓子類は別々のレジ袋に入れ、しかも色が異なる袋に入れてくれたのです。(7-11には白と茶色の2色の袋がある)
いまどきスーパーでもレジ袋のコストが嵩み自前の袋を持ち込めと言われている世の中です。彼なりに別の袋に入れた方が良かろうと思っての気遣いでした。
私は念のため7-11では種類により袋を変えるという規定になっているのかと聞きましたが、自分の判断だそう。
50過ぎのいい歳こいたオヤジが若者に教えられた瞬間でした。