《企画舞台2020のお知らせ》
幕末〜昭和を生きた実業家・川田龍吉男爵の姿を描く「和太鼓音楽劇 Ryoリオ」を上演いたします。
2月の宮城公演に先立つかたちでの、地元七飯の壮行公演です。
当時、工業の先端を極めていたイギリスに渡って学んだあと、日本の造船界のトップに立った龍吉。
技術者・経営者としてのその手腕を、農業の近代化のために使うことを自ら決め、その後半生を北海道で終えました。
守られたものの一つが、函館どつくでした。
生まれたものの一つが、男爵いもでした。
また、国道五号沿いの果樹園「清香園」は、
龍吉が農業を七飯ではじめた、一歩めの場所です。
生き方の裏には、多くの秘話が伝えられています。
それは、彼自身も、隠し続けていたことでした。
龍吉に限らないことであろうと思っております。
誰にだって、約束があります。
それを忘れないからこそ、自分であれる何かがあります。
社会の要請と、こころのおくの要求と、
なにものでもないわたしを支える誰かの手につながれて、
国家との距離をみつけ、自然との距離をまもり、
世界をよくすることの意味と、現実との間で、
打ち砕かれないように、2本の足で生きています。
”舞台は、人の記憶を再生する装置である”と、
栗山民也さんはおっしゃっていましたが、
過去と出会える、その力は、人間に与えられた宝物です。
願いを具現化くださる、宮城チームの方々。
師でもあります、佐藤三昭さんの、魂に誠実な楽曲世界と、
そして飯沼由和さんの、底知れぬ情動の芝居を得て、
2020リオが構築できることに、感謝しております。
ご年配の方々へは、人生の賛歌であり、
青少年の方々へは、龍吉からの激励であり、
おちいさい方々は、ひとのエネルギーやたいこのひびき、
おねえさんたちの唄ごえを、きっとゆたかにうけとられるかとおもいます。
ご予約やお問い合わせを、心よりお待ちしております。ー脚本リサより
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『和太鼓合唱劇「Ryoリオ」
〜男爵いもの父・龍と天使の物語〜』
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”その手紙から、祈りの言葉が降りしきる。
異才の男爵・川田龍吉へ、そしてあなたへ。”
なぜ、その手紙を捨てなかったろう。
九十通におよぶ英字のラブレター、
死後に発見された、婚約の契りの証、金髪。
横浜ドック初代社長就任。
爵位継承。近代国家建設の重責。
富国強兵の波のなかで、
函館ドック再建のため、北海道へ渡る。
彼の手を包んだ黒土。
呼び覚まされる原風景。
あの幼少、土佐郷士の土との暮らし、そしてー
留学先の英国に残された天使、
ジニー・イーディが贈った言葉。
「貴方が生きる事には価値がある」ー。
秘められている。偉人伝ではない何か。
手紙としての人生。その美しさ。
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●日 :2020年1月26日(日)
●上演:14時30分〜16時00分
●会場:七飯町文化センター(スターホール)
●観覧:一般1,600円/高校生以下500円(当日300円増)
●主催:七飯男爵太鼓創作会
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[楽曲・指揮・演出]
佐藤 三昭氏(宮城・3D-FACTORY)
[脚本] 高橋 リサ(七飯町・童話作家)
[土佐弁監修・指導] 和田 梓氏
[芝居(龍吉)]
飯沼 由和氏(宮城・「演劇ユニット言言」代表)
[歌・和太鼓・篠笛]
若佐英子・竹内ひとみ・山腋順子
高橋理沙・石川由佳・若狭恵子・工藤麻美
(和聲アンサンブル・リオ/七飯男爵太鼓創作会)
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●お申込み・お問合せ
TEL: 0138-78-1093(主催者事務局)
MAIL: dadada_wadaikoアットマークyahoo.co.jp
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◎2/23(日)宮城公演@大崎市図書館(大崎市教育委員会主催)
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◁音楽劇「Ryo」について▷
川田龍吉男爵の生涯を描く本公演は、2016年を皮切りに、龍吉ゆかりの地である七飯・函館・北斗にて、地元キャストの皆様と共に5公演を実施して参りました。この度、2020年2月に大崎市教育委員会様主催による宮城公演が決まりました(世界農業遺産認定地にて)。帝劇ミュージカルにも携わる音楽家・佐藤三昭氏の賛同とご指導を得、また、在仙俳優・飯沼由和氏が主演を担い、物語の扉を開きます。志に生きる方々へ、約束を生きる方々へ、届いて欲しい恋文、今後も継続して参りたいと思っております。