断捨離、それは未来への種まき
澱みのなかに、光は宿らない。いま、空間に風を通そう。
連休の最中、四月おしまいの日の朝。
ふと、思い巡らせる。
私は、占い師でも運命鑑定家でもないけれど──
それでも、ひとつだけ確信していることがある。
その人の「家の有り様」を見れば、
その人の「未来の姿」が見えてくるのだと。
手入れされることなく、
ただ在り続けるだけのモノたち。
忘れられ、積み重なったままの記憶たち。
そして、
色褪せた壁紙、
破れたカーテン、
傷んだ床や畳。
──つまり、手放されず、癒されず、諦められた空間。
動かぬモノ。
入れ替わらぬ氣。
澱み、朽ち、病んでゆく日常。
そんな空間で、どうして──
輝く未来を夢見ることができるでしょう?
けれど。
さあ、今、季節は変わりました。
新緑が芽吹き、
風が優しく光を運ぶこの時季。
もし、どこかに滞りを感じたなら──
どうか、現実逃避ではなく、
「わたしの空間」を生まれ変わらせる旅へ。
行楽に出かける前に、
たったひとつだけも、モノを手放してみてください。
その一歩が、
必ず、未来への「見通し」を開いてくれるから。
今日も、ごきげんに。