朝ぼらけ讃歌 in リヒト
朝ぼらけ讃歌
朝ぼらけ
空はまだ 白くけぶり
世界は 声をひそめる。
かぎろひ ふわりと立ち
静けさに ゆらぎをひらく。
光はまだ 名も持たず
影もまだ かたちを持たず。
けれど──
ここに、確かに、
目覚める前の命がある。
息をひとつ、吸い込み
胸の奥に、微かな火を灯す。
今日という未知へ
小さな舟を漕ぎ出そう。
朝ぼらけの誓いとともに。
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なぜか、今朝、この讃歌を賜ることに。
そう、不思議なことに。