断捨離現場の下には、屍体が… | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

断捨離現場の下には、屍体が…

桜の樹の下には

梶井基次郎


桜の樹の下には屍体が埋まっている!


これは信じていいことなんだよ。

何故なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。

俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。

しかしいま、やっとわかるときが来た。

桜の樹の下には屍体が埋まっている。

これは信じていいことだ。

 

 

 

 

昨日はとても暖かくて、

テラス窓を開け放った程。

 

やはり春ですね。

 

そうですね、今年こそは、

満開の桜を愉しめるのかしら、と。

 

私、個人的にはお花見の宴会はあまり好きではなくて。

 

美しい桜、その妖艶さは、

一人静かに味わいと思っているから。

 

それでも、桜の元に人々が集い飲んで食べてのあの光景、

やはり復活すればいいな。

 

そう思う。

 

 

 

ところで、冒頭の梶井基次郎の有名な一節

 

久し振りに思い出したのは、

こんな訳がある。

 

断捨離の現場

 

大量のモノたちが留め置かれ、

溜め込まれて。

 

当然ながら、それらモノたちは、

乱雑に詰め込まれたままか、

ただ積み上げられているだけ。

 

使われることもなく、

必要とされているわけでもなく、

活かされることなく。

 

だから、私には、それらが、

モノの死屍<しかばね>のように見える。

 

冷蔵庫の中には、

 

食べる機会をいつの間にか失った、

 

賞味期限切れ食品

消費期限切れ食品

 

それらは、

 

干からびたミイラ体

痛み腐った腐乱死体

霜だらけの冷凍死体

 

 

クローゼットの中には、

 

着る機会が長い間見出せない、

 

出番のまったくない服

体型に窮屈となった服

似合いもしない古い服

 

それらは、

 

ホコリがついたミイラ体

カビ臭くなった腐乱屍体、

 

そう、ずっと放置されて、

そう、手入れをされることなく、

 

とにかく死んでいる。

 

 

咲き乱れる美しい桜の下に、

屍体を見出す感性と情念の作家梶井基次郎と。

 

夥しいモノが乱れた光景を、

累々とした屍体とみなす視点の私やましたひでこと。

 

その美意識の違いを慮っても仕方がないけれど。

 

多くの断捨離現場で遭遇する、

モノに飲み込まれてしまった光景は、

 

やはり、胸が痛むばかりなんですね。

 

 

 

 

有り難うございます。

 

あなたにとって、
わたしにとって、
最善最良最高の舞台が
用意されますことを。

 

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