断捨離®︎という贅沢 食器棚
断捨離®︎という贅沢
食器棚
食器棚の役目を、器をしまう空間だと思っていけない。
もしも、そう思っているとしたら、それは余りも残念。
食器棚とは真っさらなキャンバス。しかも立体のそれ。
だから、当然のことながら、そこに描き込むのは私のお気に入りの器たち。
ならば、それを、私はできる限り美しい絵に仕上げたいと。
食器棚の役目を、器を積み置く場だとみなしていけない。
もしも、そうしているとしたら、それは余りにも勿体ない。
食器棚とは、お気に入りの器たちが、次の出番に備えてしばしの休息をとるところ。
押し込められたままで出番が無いなんて、それではあまりに可哀想。
だから、私は器たちをできる限りゆったりと寛がせてあげたいと。
食器棚とは、その家の主人にとって、大切な一枚の絵そのもの。
ダイニングという空間に掲げた一枚の大きな大きな絵。
だからこそ、器を詰め込み過ぎることのないように。
それは、塗り固めた絵の具の跡が、けして美しくはないのと同じこと。
そう、詰め込みは、器も食器棚もダイニングをも澱ませ、すべてを台無しにしてしまうから。
食器棚は、器たちにとって、舞台であり楽屋。
ガラスの扉を通して、自身の美しい姿を誇らしげに見せる器たち。
それは、楽屋にあっても品位を失わない名女優のよう。
だからこそ、大切な器を大部屋の楽屋ごとくに押し込めることのないように。
それは、息苦しい満員電車の有様と同じ。
そう、押し込めるのは、優美な器の輝きを失わせてしまうから。
さあ、あなたの住まいを食器棚という美しい絵で飾ろうか。
それは、きっと、あなたにゆとりの時間をもたらしてくれるはずだから。
やましたひでこ
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『断捨離』は、やましたひでこ個人の登録商標です。勝手な商業利用は固くお断わりいたします。