ちぐはぐ
奇妙な現場があるものです。
さして、散らかっている訳ではない。
だって、床がちゃんと見えるから。
モノで床が埋め尽くされているケースをいっぱい遭遇している私にしてみれば。
テーブルの上には、片づけきれていない器たちがのったままであるけれど。
キッチンのシンクには、洗い終わっていない調理器具もそのまま。
けれど、これは、よくある光景。
忙しいワーキングママさんであれば、時々は、こんなことになるのは当たり前。
ならば、収納空間はどうだろう?
一見、綺麗に見えるリビングやキッチンでも、収納空間にモノがぎゅうぎゅうに隠すようにして詰め込まれている現場がある。
このお宅は、そんなことはない。
システムキッチンの引き出しもスカスカ。
食器棚の中もビッシリとは詰まってはいない。
リビングのクローゼットもギチギチではない。
でも、ここには奇妙な気が漂っているような。
ちぐはぐ
そう、まさに、ちぐはぐ。
【ちぐはぐ】広辞苑
対応すべきものが不調和だったり不揃いだったりするさま。
なぜか、キッチンの冷蔵庫の隣に洋服の整理ダンスが置いてある。
なぜか、リビングのクローゼットに給水機が入っている。
なぜか、リビングのテレビの収まったボードには日常使いの食器が仕舞ってある。
キッチンの食器棚には余裕があるにもかかわらず。
なぜか、キッチンの食品庫に重要書類が入っていたりも。
リビングのボードにも余裕があるにもかかわらず。
あるべきところに、あるべきモノがない。
あるべきではないところに、あるべきではないモノがある。
大量のモノによる混乱ではなく、混在という混乱。
分類エラーによる混沌。
分類の階層エラーによる不適応。
ああ、随分と暮らし辛いだろうなと、
そう、毎日毎日が不都合でいっぱいだろうなと、
こんな思いにかられた断捨離現場。
BS朝日「ウチ、断捨離しました!」in 福岡
断捨離始まりのロケ現場にて。
https://ameblo.jp/danshariblog/entry-12509054384.html
そうですね、モノが多すぎる訳でもないのに、収納スペースが不足している訳でもないのに、暮らし辛さの中に沈んでいるケースもあるのです。
さあ、なんとかせねば!
追記
都合により現場の写真はなくて。
その代わりの無関係な写真を。
はい、ちぐはぐにて。
『断捨離』は、やましたひでこ個人の登録商標です。勝手な商業利用は固くお断わりいたします。