「断捨離の美 追求の空間」 | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

「断捨離の美 追求の空間」

やましたひでこの食器棚

 

その仲間たち

 

 

 

 

ふるさと石川、九谷の酒盃。

 

どれも断捨離で押入から発掘したものばかり。

 

 

 

 

今朝のブログでご紹介させていただいた読売新聞の記事。

https://ameblo.jp/danshariblog/entry-12461164611.html

 

 

どうぞ、全文を。

 

 

 

 

 

広々としたリビングにぽつんと置かれたシンプルな木製の食器棚。中には茶碗やティーカップが、ゆったりとした間合いをとって美しく配置されている。「器をしまっているのではなく、ディスプレーしているんです」。

 

 ここから器を取り出して使い、気分や季節に合わせて、棚の下の引き出しから違う器を取り出して入れ替える。「器が好きで、つい手が出てしまう」というが、増えた食器を空間に詰め込むことはしない。新たに手に入れたら、引き出しに入らなくなったものを好んでくれた人差し上げて手放す。

 

 モノを代謝させて、今、自分にとって最も心地よい空間を作る――。自らが提唱する「断捨離」の哲学をありのままに表現しているのが、この食器棚のある空間だという。

    

 都内の大学を卒業してすぐに結婚し、石川県にある夫の実家で義父母との同居生活を始めた。義母の口癖は「家が狭い、狭い」。それなのに、あふれる食器を収納するために3つめの食器棚を購入しようとする。「使わない食器を減らせば、食器棚が減って広くなるのに」と思っても、嫁の立場では強く反対できなかった。そんな閉塞感の中で思い出したのが、大学時代に通ったヨガ道場で学んだ「断行」「捨行」「離行」という、過剰な欲を断ち、執着から離れるための哲学だった。

 

 使わなくなったもの、必要がなくなったものをなぜ人は持ち続けるのか。それは、「使えるから捨ててはいけない」「高かったから捨てられない」といったモノへの執着心があるから。「モノを通して人の執着心が可視化できることに気付いたのが、断捨離が片付け術とつながったきっかけでした」。

 

 その後10年以上、自らの生活で試行錯誤を繰り返す。雑誌や本で評判の収納術があれば試した。モノが多いと、棚板やカラーボックスなどを増やしていく「足し算」の収納術には限界がある。「引き算」をしていく断捨離の考え方が、片付けに悩む人々の助けになると確信した。

 

 2001年、長男が大学に進学して手が離れたのを機に、地元で「断捨離セミナー」を開催。口コミで評判が広がり、徐々に県外や東京に呼ばれるようになった。2009年に「新・片付け術 断捨離」(マガジンハウス)を出版すると、瞬く間にベストセラーとなり、流行語に。地方に住む主婦から、一躍、時の人となった。「自分が信じるやり方を続けてきたら、外から扉をたたかれて、『そうか』と気付いて開けてみる。その繰り返しでここまで来た感じ。だから私自身はあまり変わっていないんです」。

    

 6年前から、都心のマンションで、「ずっとあこがれていた」という1人暮らしを始めた。「捨てても捨てなくても、片付けても片付けなくてもいい。人の意見に惑わされることなく、この空間を自分の思い通りにできる」と、自由を味わっている。

 

 そんな新生活の始まりに買い求めたのが、このシンプルな食器棚だった。両開きの扉を閉めると、ガラス窓の格子を通して、美しく配置された器が見える。格子窓の一つ一つ、そして食器棚がある空間全体を眺めながら、今の心の内を探り、食器を入れ替えながら最も気持ち良く感じる空間をつくるのが楽しい。

 

 3つの食器棚に囲まれて暮らす閉塞感の中から生み出した断捨離は今、海を渡って中国や台湾、欧米でも注目されている。「今後、どこまで広がるかは分かりませんが、扉が開いたら、そこに踏み込んでいきます。断捨離という引き算の解決法が、世界中の人々によい効果をもたらすことだけを信じています」

 

<読売新聞 宮木優美>

 

◇◇◇

 

やましたひでこ 「断捨離」®提唱者。

 

東京都生まれ。大学在学中にヨガ道場に入門。結婚して石川県に住み、主婦業と夫の仕事を手伝う傍らヨガ講師として活動。2001年から、ヨガの教えを片付け術に生かした「断捨離セミナー」を始める。10年には「断捨離」が流行語大賞にノミネートされる。近著に「人生を変える断捨離」(ダイヤモンド社)「断捨離したいナンバーワン、それは夫です」(悟空出版)など。

 

<読売新聞 5/13日付>

 

 

 

 

 

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