似て非なるものは、まったく違うものより始末が悪い。 | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

似て非なるものは、まったく違うものより始末が悪い。

<yahoo!ニュース Japan やましたひでこ>

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamashitahideko/

 

 

勝手使用の横行

無断使用の跋扈

 

いえ、「言葉の使用」だから、致し方なしともいえる。「言葉」が一人歩きすることを誰も止めることはできはしない。なぜなら、私たちは、それぞれの思考にある言葉を勝手に貼り付けて、それを口にすることによって生きているのだから。

 

さて、冒頭からいったい何の話かと、訝りながら読んでおられる読者もいらっしゃることだろう。

 

勝手使用、無断使用が横行・跋扈している「言葉」とは、私やましたひでこが個人で商標登録している「断捨離」。

 

ところが、「断捨離」を知っていても、「断捨離」が商標登録されていることを、その事実を知らないのが現実。したがって、無断で商業利用されることが頻発している。残念でならない。

 

しかしながら、私が深く大きく憂いているのは、この「無断商業利用」もさることながら、それ以上に、断捨離を、自分勝手な浅薄な理解でありながら、しかも、それをさも自分が編み出したことのように、まことしやかに語ることに、なんの疑念も持たずにいる存在たち、および、その事実に対して。

 

断捨離とは、提唱者である私が、私自身の人生の長い歩みの中で、考案・開発した「自己探訪メソッド」であり、自分をより解放していくための意識改革、自己改革のためツールである。

 

そして今現在も、この断捨離メソッド、ツールを、さらに洗練させ深化させることを決して怠ってはいない。それこそ、多くの断捨離実践者からのフィードバックという宝物を常に頂戴しながら。

 

だからこそ、私は憤りを覚える。

 

浅薄な、一人よがりな断捨離の流布が、いかに罪作りなことか。

 

断捨離もどき、エセ断捨離を、それとも知らず受け止めることで、かえって思考が混乱するという事態を招いてしまうのだから。

 

似て非なるものは、まったく違うものより始末が悪い。

 

ところで、こんな私の忸怩(じくじ)たる長年の思いを、有難いことに見事に看破して記事にして下さった方がおられる。しかも、まったく知己もない面識もない、コラムニスト尾藤克之氏。

 

「断捨離」を勝手に使用してはいけません。ご注意下さい。

<アゴラ 言論プラットホーム>

 

私は、記事のタイトルよりも、尾藤氏のこの一文に救われたような思いだ。

 

しかし、登録商標を知らない人が勝手な解釈で「断捨離」を流布させてしまう。これまでは、著者も強く権利を主張してはこなかった。間違った解釈が広まることについて、感じた呵責はどれほどのものだったのか。察するに余り有る。

この場を借りて心から感謝を申し上げたい。

 

そうだ、断捨離は、捨てることではない。

 

そして、私は、断捨離をこう伝える。

 

「ただ捨てるに非ず」を理解して、「ただただ捨てる」という行動を積み重ねるほどに、断捨離は、あなたにとって研ぎ澄まされた人生を切り拓くツールとなる、と。

 

けれどまた、「ただただ捨てる」という行動がなく、「ただ捨てるに非ず」という知識だけで頭を詰まらせているとしたら、この断捨離もどきは、あなたを人生のよどみの中にい続けさせる、と。

 

なぜなら、断捨離は、人生の行動哲学なのだから。

 

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*「断捨離(R)」は、やましたひでこ個人の登録商標です