妻が夫に愛想が尽きる時「空き箱信仰」
ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。
壊れたときのために箱を取っておく。
売るときのために箱を取っておく。
引っ越すときのために箱を取っておく。
これはよくすることかもしれないけれど、ダンシャリアンはこんなことはしない。なぜなら、それは「未来不安型」だから。
さてさて、今日の記事では、タメコミアン夫に対するダンシャリアン妻の秘めた想いを披露することに。
夫がどんな箱でもすべて取って置くことを訝るダンシャリアン妻。
夫の居室はどこもかしこも箱だらけ。
押入れにも棚にも、空き箱がいっぱい詰まっている。
それは、スマートフォンの箱だったり、家電製品の段ボール箱だったり、とにかく製品の類が収まっていた箱たち。
夫の主張はこうだ。
壊れたときにそれを入れてメーカーに送り返すために必要だから。
そんなに全部が壊れることもないだろうに。
万が一壊れたら、そのときは、そのとき。
梱包材などいつでも手に入るはず。
これがダンシャリアン妻の思い。
夫の主張はこうだ。
リサイクルショップで売るときに箱があると高く売れるから。
消耗品なのだから箱があろうと関係ないだろうに。
こんなガラクタ、いったい誰が買うっていうの?
古びた電化製品はリサイクルショップだって買い取らないのに。
これがダンシャリアン妻の思い。
夫の主張はこうだ。
引っ越しのときに入れて持って行くのに必要だから。
いったいいつ引っ越す予定があるのか?
転勤族でもないのに。
どこにも移り住む気もないくせに。
これがダンシャリアン妻の思い。
訝しいどころか腹が立つほどの夫の空き箱信仰。
妻にとってその箱たちは、邪魔で邪魔で仕方がないのだ。
でも、あるとき、その妻も自分が取って置いてある「あるモノ」に気がついた。
それは引き戸。
小さく部屋を仕切るための引き戸。
その仕切りがまったく必要ないとわかって外した引き戸。
タンスの裏、壁との隙間に隠すように置いてあった引き戸。
もう20年以上はそのままのはず。
なぜ、始末をつけて捨てなかったのだろうと、今度は自分を訝るダンシャリアン妻。
そうか、私、ずっと離婚したかったんだ…
離婚したら、この家を売ってお金を貰って…
家を売るときには、この外した戸を元に戻して…
だから、この引き戸を取って置いたんだ…、すっかり忘れていたけれど。
ところで、この妻の「この夫とはいつか別れたい」という秘めた思い。
なんとなくの願いなのか、
淡い夢なのか、
強い期待なのか、
それはわからない。
けれど、決意ではないことは確か。でなければ、こんなにも長い間、その引き戸がそこにあるはずもなく。
けれど、夫に対してこの妻は、呆れているか、うんざりしているか、愛想が尽きているか、そのどれかであることは間違いないでしょうね。
そう、これらのケースは、特定の夫婦の話ではなく、私がたくさんの妻から聞かされてきた夫への不満の数々をまとめたもの。
それにしても夫は、自分の溜め込み癖に妻がどんなにうんざりしているかを知らない。
「邪魔なモノ=邪魔な夫」という短絡とも言える図式が、妻の心の中にどれだけ巣食っているかを計る必要があるのです。
<yahoo!ニュース JAPAN やましたひでこ>