ああ、夫婦ってこれからどうなっていくのだろうね。
ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。
広島は雪が散らつく。
移動の連続は別に苦にならないけれど、
この寒さは堪えます。
今日、たまたま乗ったタクシーはマツダの高級車アテンザ、シートは革張りの豪華仕様。
運転手さんは７５歳なんだとか。
どうやら、マツダの御用達らしい。
タクシーに乗る機会は多い。
で、運転手さんは色々で面白い。
この運転手さん、
以前の仕事は和装の先生。
そして、その前は、競馬の騎手さん。
移動する空間で、図らずも、パーソナルヒストリーを聞かせてもらうことに。
獣医の次男坊。
長男は跡継ぎとして大学へ。
次男にはその選択肢の用意はなく商業高校に進学。
卒業後選んだ道が、子供の頃から競走馬に囲まれていた環境にいたせいか騎手の道に。
五年目に贔屓筋に祇園に連れていかれ、そこで運命の出会い。
当時、１９歳の初々しい舞妓さんと恋に落ち、その人が現在の奥さん。
当然ながら、周囲の猛反対にあい、挙句に選んだ道が駆け落ち。
なんと、天晴れ！
２３歳の彼は、その後３年間、和装と組み紐の勉強をし、全国を飛び回る講師業に転身。
舞妓さんは、四人の子供を懸命に育てる専業主婦に。
今、この歳でタクシーの運転手をしているのは、孫たちとたっぷりと遊ぶための資金調達なんだそう。
そして、なにより有り難いのは、１９歳と２３歳で結婚した自分たち夫婦が、今も、こうして、元気にいられることだと言う。
不思議だね、この運転手さん、誰かれとなく、こんな話しをする訳ではないだろうに、私がそのお付き合い役を務めるなんて。
私が関心したのは、このこと。
夫婦となって５０年以上、この運転手さんのような深い絆の結婚ができ、しかも、長い結婚人生を誇らしげに語れる素晴らしさ。
なぜなら、今の私は、夫婦間の行き違いの悩み、しかも、深刻なそれを数多く相談される身だから。
そして、今、辛抱すれば、やがて年老いて穏やかな夫婦関係になるでしょう…なんて、そんな悠長な無責任なアドバイスは決して出来ない情況だから。
ああ、夫婦って、なんだろうね。
そう、夫婦って、これからどうなっていくのだろうね
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