たった一つの「そうする理由」があったから。
ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。
何もない空間からスタート。
穏やかで暖かな大晦日。
昨年の2月、そうだ、二年前の冬、
夫がこんなことを呟かなかったら、
今、私たち夫婦はここにこうしていることはなかっだろう。
私ね、昔のことを振り返ったりはしないタチで。
まあ、忘れっぽいというか、覚えていないというか。
でも、この時の夫ジュンちゃんの言葉はよく覚えている、
寒いな…
寒いのは、もう嫌だな…
暖ったかい沖縄にでも住みたいな…
分かるな、この気持ち。
北陸の冬は、厳しいというよりは、やりきれない寒さ。
特に、家の中の寒さと言ったら、ストーブをどんなに炊いても効果なし。家の外が寒いのは仕方がないと諦めもつくのだけど。
天候に文句をつける、天気に愚痴をこぼす。
そんなことはしたくはないけれど、東京生まれ東京育ちの私が、結婚を機に北陸に暮らすようになって、数十年が過ぎようとしている。
おまけに、この数年は、東京の仕事場の根城マンションの機密性の高い生活も体験している。隙間風だらけの北陸の家の寒さは、私も堪えるように。
ならば、ジュンちゃん、そう、寒いのが嫌ならば、
沖縄に行こうよ。
沖縄で暮らそうよ。
沖縄に移住しようよ。
ということで、その日のうちにネットで那覇のマンションを検索し、その三週間後には、建築中のマンションの現地モデルルームに。
即断即決!
移住決定!
なんだかね、行き当たりばったりのキリギリス体質の似た者夫婦。
でも、移住であれなんであれ、「そうしない」理由「できない理由」は数え上げたらキリがないほど湧いてくる。その逆、「できる理由」は、違った意味にで数えることができないほど少ない。
いつか
そのうち
それには、「しない理由」「できない理由」がいっぱい潜んでいて。
今
ここ
これには、「する理由」「できる理由」が一つ隠れている。
どっちに焦点を当てるかなんですね。
那覇で迎える初めての今日の大晦日と元旦。
どこのお寺の除夜の鐘が聞こえ、
どこの神社に参拝に伺ったらいいのかしら。