片づかない元凶は、あなたのその収納術にある。 | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

片づかない元凶は、あなたのその収納術にある。

おはようございます。

断捨離のやましたひでこです。

 

 

 

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamashitahideko/20170505-00070657/

 

 

 

 

昨日、yahooニュースに、こんな記事を私はアップした。
 

「収納術では片づかない!」

 

 

けれど、実態はこうだ。

 

片づかない元凶こそ収納術!

 

 

「収納術で片づかない」のでなく、余計な収納術にはまるからもっと片づかない状態を招くのです。

 

無自覚な「対症療法」ばかりを繰り返しているうちに。

 

 

 

=====

 

対症療法

根本療法

 

このところ現場に復帰している。現場とは、個人宅の訪問片づけのレクチャーであり、また、カウンセリング、コーチであり、二つのテレビ番組の企画にのっとったもの。

 

個人宅、ごく一般的な家庭と言っていいだろう。たいていは、夫婦に子供二人の家族構成。別に、いわゆる「ゴミ屋敷」の仰天するような問題宅を訪問しているわけではない。けれど、そのごく一般的な家庭の散らかり、モノの溢れ、モノの詰まりは、目を覆うばかりというのが実情。

 

依頼者たちは、決して「片づけ」を放棄しているわけではない。幾度も試みては、そのはかばかしくない結果にガッカリしているか、ウンザリしているのかどちらか、いえ、その両方。

 

このガッカリとウンザリの原因がいったいどこにあるのか、よくよく思考していく必要がある。けれど残念なことに、当事者たちは、常態化した「片づけても片づかない」事実に疲れ果て、原因の追求を放棄している。言い方を変えれば、慢性の蓄積疲労で思考停止状態に陥っているということ。

 

身体も疲れ思考が止まっているならば、さらに片づけが面倒で厄介で億劫なことにモンスター化していくのは必定。そう、モンスター、「たかが片づけ、されど片づけ」という認識を超え、それ以上の太刀打ちできない大きな問題へと変貌させてしまうのです。

 

だから、各家庭、各現場で、この有様を目の当たりにする私は、ますますこの事実を確信することになる。

 

収納術では片づかない!

 

そう、収納術では決して問題は解決しない。これは明らかなこと。なぜなら、問題はこの二つに尽きるから。

 

一つ、片づけは「収納」以前の問題であること。

二つ、片づけは「収納以前の問題」であることに、私たちが「気づいていない」こと。

 

つまり、収納家具、収納グッズ、収納アイテムを増やして、モノを収めようとしても、それ以上の収まりきらないモノを抱え込んでいるという現実。そして、生活が進むにつれモノの方はさらに増えていくという現実。

 

増えるモノにしたがって増やしていく収納用品。

 

そんな「イタチごっこ」が、もはやまったく機能しないのはわかりきったことなのに、それに気づかない。収納用品もモノであり、それらが増えるほどに空間を圧迫し、住まいを息苦しくしていることにも気がつかない。

 

その収まりきらないモノたちをなんとかして収めようと躍起になる収納テクニック。創意工夫と称して、小さく折り畳んでみたり丸めてみたり。あるいは、フックや突っ張り棒を持ち出してぶら下げてみたり。

 

こんな小手先の、対症的な方策で間に合うほどのモノの量ではない。大量のモノを小さく畳む作業がいかに大変か。大量のモノをその都度いちいちぶら下げていくのが、どんなに面倒なことか。だから、たいていの収納空間にはモノが惨めにも突っ込まれているということになる。しかも、突っ込まれたモノたちは忘れられていくだけこのこと。

 

繰り返しておこう。

 

何がどこにどう有るかもわからなくする収納は、片づけとは言えない。大量のモノを収めるだけで活用する機会を奪う収納は、片づけとは言えない。

 

片づけとは、断捨離で、「不要・不適・不快」グッズを取り除くことから始まる。片づけとは、モノを絞り込み選び抜いて、自分の空間と時間に見合った量にしていく断捨離でこそ、有効な結果が出る。

 

さて、最後に、私が断捨離指南をしたとある家族のご主人の感想を紹介しようか。彼は、片づけ下手の奥さんに替わって懸命にリビングを片づけようとして、それこそ、収納ラックや収納カゴをいっぱい買い込んでいたのです。

 

「収納用品を使わずに片づけるなんて、いったいどうやってするのだろうと思っていましたが。我が家のリビングが片づかなかった原因は、この収納棚のせいだったのですね!」

 

はい、そのとおり。

 

片づけで一番にすることは、収納棚に収まっている不要なモノ、余計なモノを見極めて断捨離すること。そうすれば、リビングを占拠していたその収納棚も不必要なモノだったと気づくのです。

 

この気づきこそが、片づけの根本療法「断捨離」です。

 

やましたひでこ

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

*「断捨離(R)」は、やましたひでこ個人の登録商標です。

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

◆やましたひでこ最新刊が大人気!

『家事の断捨離 ~モノが減ると、家事も減る~』(大和書房)

ぜひお手にとってご覧ください!

 

 

 

◆毎週日曜あさ放送中の「住まいのダイエット」(朝日放送)

やましたひでこ出演回(4/30放送分)

今ならこちらでご覧になれます(5/7あさ9時まで)

 

http://tver.jp/episode/29229227/