彷徨えるカウンセラーが彷徨えるクライアントと一緒に彷徨っている図式がある。
ごきげんさまです。
やましたひでこ/
断捨離のやましたひでこです。
細い細いお月さまと金星。
私のカメラではこの程度にしか写らない、残念ですね。
ところで、残念といえば。
おそらく、私が断捨離のやましたひでこだと知っているからこそ、わざわざ、気を使ってこんな言葉を添えてご挨拶をして下さるのだと思う。
初対面、名前の交換のあと、
実は、わたし、片づけが苦手で、
実は、わたし、モノが捨てられなくて、
実は、わたし、断捨離がちっとも進まなくて。
と話は続く。
そして、中には片づけのお悩み相談に発展することさえある。
で、頂戴した名刺でお仕事を確認すると、
モチベーションUPのコーチだったり、
コミュニケーションスキルのトレーナーだったり、
パートナーシップのカウンセラーだったり。
それで、私はビックリするのですね。
片づけとは、モノのオーガナイズだから。
捨てるとは、モノの取捨選択の決断だから。
断捨離とは、モノとのコミューケーションだから。
それが苦手だとしたら、
それを実践できないでいるとしたら、
モノよりもっと難しい人間関係を、
どうやって、オーガナイズして、
どうやって、取捨選択の決断を促し、
どうやって、コミュニケーションを図っていくのだろう。
もっとも、自分が不得意だとしても指導はできるのかもしれない。
私たちは自分のことは見えなくても、人のことはよく見えるから。
それでも、もしも、ダイエットのカウンセリングを受けるとしたら、やはり、スリムなカウンセラーから受けたいはず。
そう、脂肪いっぱいの痩身カウンセラーさんだったら説得力に欠ける。
けれど、私が訝しく思うのはそのことではなくて。
モノとの関係の築き方と、
ヒトとの関係の築き方と、
これら二つは次元の異なる世界のことではなく。
モノからヒトへと関係の築き方は螺旋階段。
モノとの関係、ヒトとの関係は、相互に補完しあう世界。
つまり、この理解がないということの方が問題なんですね。
なぜなら、モノに向かいあう自分も、ヒトに向かいあう自分も、ひとつの意識に集約されるはずだから。
それに気づかずに、もしも、モノとヒトとを切り離して考えているとしたら、残念な仕事人と言わざるを得ない。
「もの言わぬモノ」をオーガナイズできないならば、
「もの言う人」をオーガナイズすることはもっとハードルが高いはず。
「もの言わぬモノ」の取捨選択の決断に迷っているならば、
「もの言う人」を取捨選択する決断はもっとハードルが高いはず。
「もの言わぬモノ」とのコミュケーションがうまく機能していないならば、「もの言う人」とのコミュニケーションを機能させるのはもっとハードルが高いはず。
そこには、彷徨えるカウンセラーさんが、
彷徨えるクライアントさんと一緒に彷徨っている図式がある。
もちろん、そんな経験をたくさん積んで人は一人前の仕事人になっていくのだろう。
でもね、せめて、プロならば、自分自身が彷徨っていることには気づいていたい。
そして、プロとは、ハッタリが必要!
散々、ハッタリを並べ、水面下で必死になってバタバタと足掻く。
そうやって、外と内の乖離を埋めながらレベルをあげていくのです。
おのころ心平/共著
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