飛び立つ前の滑走、いえ、滑走の前のアプローチにて。 | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

飛び立つ前の滑走、いえ、滑走の前のアプローチにて。

ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。





断捨離徹底実践コース三期修了!

たとえて言うなら、定員20名、半年間の実習船航海を無事終えて晴れて下船といったところでしょうか。

そう、いよいよ、これからは、一人での断捨離航海が始まる。
でもね、ここでできた仲間たちの存在は大きいよね。

なにせ、半年間、お互いに励まし合ってきたのだから。







打ち上げの懇親会にて。


さてさて、この半年間の講座を、飛行機の離陸に例えるならば。


駐機場でじっと待っていた自分

ゆっくりと滑走路までのアプローチを進む自分

加速して滑走する自分

離陸して飛びたっていく自分


思うに、この三期のメンバーさんたちの中には、ずいぶんとアプローチに時間がかかった人もいる。

一時は、飛び立っていかないのではないのかしらと思うほど。

でもね、実際、飛行機の離陸とはそういうもの。

ドアが閉まって、いよいよ機体が動き出す。
私は、その間にすっかり眠たくなってウトウト。
はっと目を覚ましても、まだ滑走路の端のほう。

ああ、まだ、飛んでないの?と思う私。

でも、いざ滑走が始まれば猛スピードで、
後はふわりと機体が浮いて飛んでいく・・・



そうですね、半年間のうち、五か月間はこのアプローチにいたかのよう。

今まで、自分を縛っていた思い込み。
今まで、自分を貶めていた思い込み。

だからなのか、

でも・・・
だって・・・

モノが有り過ぎて・・・
一人では大変過ぎて・・・

忙しく・・・
疲れていて・・・

を繰り返し、なかなか実行に移らない、移せない。

そうだよね、たしかに、そのとおり。

親の介護もある・・・
病気の家族の世話もある・・・

膨大な遺品の山に途方にくれている・・・
家族はまったく手伝ってくれない・・・

手のかかる子供がいる・・・
シングルで頑張って仕事をしていて残業ばかり・・・


たしかに、時間がない、体力的にもきついよね。


それでも、面白いことに、最後の最後にエンジン始動。

なんだ、なんだ、その気になってやってみれば、意外なほど、サクサクと断捨離が進むもの。

進めば、更に、エンジン全開モード。

あの、なんだかんだと言っていた、「でも・・・」「だって・・・」は、どこへやら。


一人の受講生さんが、こんな言葉を呟いた。

私、家へ帰るのが愉しくなってきたんです。

ああ、良かったね。

親が残していった大量のガラクタに囲まれて、家には、かろうじて寝に帰るだけのような生活だったものね。


私、思うのですよ。

断捨離とは、滑走路に出る前のアプローチの整備作業だと。

アプローチに大きなモノがゴロゴロと転がっていれば、
いたるところにモノの山が有れば、滑走路まで辿りつくことも覚束ない。

離陸なんて、先の先の夢。

ところが、それに気づかないで、いきなり滑走路を目指し離陸を目論む。

だとしたら、結果は明らか。

機体は飛び立つどころか、傷つくばかりで格納庫に逆戻り。
そして、自信を無くし、自虐モードに陥ることに。


そうですね、人生の離陸には、
人生の新たなステージに飛びたっていくには、
住空間というアプローチを整えてからこそ。

それには、半年間という時間がかかることもあるのです。



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