「モノは可愛がってもらえるところにいけばいい」 ~沖縄壺屋陶器~
ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。
那覇、壺屋やちむん通りの陶器店、
仁王作の器を手に。
現代哲学塾の合宿セミナーを終えて、
少しばかり観光モードで那覇市内をそぞろ歩く。
観光客で賑わう国際通りから少しばかり離れたところにある、
壺屋やちむん通り。
ここには300年の伝統を誇る壺屋陶器を扱うお店が並ぶ。
その中、店頭の迫力あるシーサーの墨絵に、
心惹かれてはいったお店。
その女性店主と意気投合して、
思わぬ器を手にすることになる。
私が一目見て気に入った陶器は、
売り物ではなく店主が私用に使っていた器。
それを指さして、どうしても欲しいというと、
女性店主はあっさりと承知してくれた。
「モノは気に入ってくれた人のところに行くのが幸せ」
という言葉とともに。
ここからが驚きのストーリー!
実はその器、女性店主が40年も前に、
とある作家さんから預かって扱いを任されていたもの。
どうやら、少しばかりの歪みがあるらしく、
表舞台に出す作品としては難がある代物。
以来、ずっとこの店の片隅で、
いつのまにか店主の私物の器となっていたもの。
埃をぬぐい、私の前に差し出された器は、
壺屋三人衆とうたわれる名陶工、故・小橋川永昌<仁王>の作品。
本来ならば売ってもらえるようなものでもなく、
また、もしも買うとしたらそれこそ桁が幾つも増える驚きの値がつくはず。
でも、気風のいい女性店主は、あっさりと手放してくれた。
そして、また言った。
「モノは可愛がってもらえるところに行けばいい」
だから、信じられないくらいの僅かな値段で譲ってくれた。
なんて断捨離的な人だろう。
それで、40年間売られることもなく、
その店に居続けた仁王の作品は私の元に。
そして、さらに驚いたことに、
断捨離のことをよくよくご存じでしたね、この女性店主さん。
さて、こちらが龍?
とても気に入ったけれど、流石に大きすぎて無理ですね、
記念写真だけで断念した骨董のシーサー。
ああ、久しぶりに清々しい気持ちとなった買い物行法?です!
有難うございます。
あなたとの出逢いにいっぱいの愛を込めて。
◆やましたひでこ断捨離塾
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