「砂漠の中心で愛を叫ぶ」 ~やましたひでこ in Australia その2 | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

「砂漠の中心で愛を叫ぶ」 ~やましたひでこ in Australia その2

ダンシャリアンの皆さま、ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。


オーストラリア、ノーザンテリトリー、ウルル&カタ・ジュタ国立公園。
ウルルは、オーストラリアのほぼ中心に位置する周囲9.4㌔の巨大岩。
「地球のへそ」だと、呼ばれることもあるよう。

そうか、中心か・・・
そうだ、中心ですることはやはりこれしかない!

ああ、愛を叫ぼう!

なんてね、私が愛を雄叫ぶまでもなく、
現地のツアーガイドさんが、しっかり叫んでいましたね、
ここウルル&カタ・ジュタをどれだけ愛しているのかを。

この日本人ガイドさん、とても静かに、でも熱く語りかけてくる。
世界複合遺産ウルル&カタ・ジュタは、
この土地を所有するアナンダ族が継承し続けてきた遺産としてではなく、
世界全体、人類全体で守り抜いていくものだと。

だから、「ウルルには登ってほしくない」という、
アナンダ族長老の言葉をも伝えている。

アナンダ族の人たちが、守りたいのはこの三つ。

人    
文化
自然

アナンダ族にとって、人とは、命のこと。
ウルル登山で命を落とすことなどおきないように。
実際、登山中の病気と転落事故はかなりの数にのぼるよう。

アナンダ族にとって文化とは、掟であり思想哲学。
聖なるウルルを人が穢し侵すことなどないように。

アナンダ族にとって、自然とは、手つかずにしておくこと。
ウルルは、この僅か50年の間に大きな傷を負い、
登山者の排泄物で麓の湧き水が汚染している。

不思議なことに、日本で読んだツアーガイドには、
こんなことは、一言も書かれてなくて。
可笑しなことに、ツアー募集パンフレットにも、
ウルルことエアーズロック登山はセールスポイントになっていたりして。

このガイドさんのお話で、初めて知ったウルル&カタ・ジュタのこと。
現地に行ってみなければ、わからないことって、
たくさんあるのですね。

もとより、どう理屈をこねても、ひとりの観光客の域を出ない私。
せめても、このウルル&カタ・ジュタを愛しぬいているガイドさんが
語りかけてくる言葉を、ひたすら記憶に留める他はないようです。






上は、カタ・ジュタの中の遊歩道にて。
もちろん、暑さとの消耗戦の最中。
この日は、立ち入り禁止令が出る寸前の気温です。

中の写真は、そのカタ・ジュタの全景を望む展望台。
さすがに、お疲れモードのよう^^;

そして、最後は、夕陽をうけて輝きだす寸前の美しいウルル。


有難うございます。
あなたとのご縁に、いっぱいの愛を込めて。