状況と情況の変化 仙台にて | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

状況と情況の変化 仙台にて

ダンシャリアンの皆様、ごきげんさまです。

断捨離のやましたひでこです。


仙台へ。

2011.11.11.震災から8ヶ月目の日。


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到着したのは夜。

仙台駅前のビル街は、以前と変わりなく、きらびやか。


みたところ、そのようには見えるのだけど、どうなのだろう。

地震と津波とでは、こうも差があるのかしら。


そう思いながら、ホテルのレストランで、浦霞の梅酒を、ひとり味わう。

この梅酒の産地、沿岸部の被害は、如何ばかりか。

そして、復興はどれほどすすんでいるのだろう。


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そして翌日、断捨離セミナーin仙台。

震災の影響で、春と夏に予定していたセミナーは中止と延期。

今回、漸く開催することができた。


参加者数は、東京とは比べようもないけれど、

開催できたことだけで、充分、有難いですね。


受講生さんの中には、岩手、陸前高田からの方も。


彼女は、受講動機を、こう語ってくれる。


おそらく、あの震災がなかったら、

こうして、受講することはなかっただろうと。


被災する前は、60坪の家屋。

広い広い一軒家には、広いからこそ、荷物でいっぱい。

定年になって時間ができたら、片づけようと、そう思っていた。


そう、片づけは、そのうち、そのうちの、

つにねに先送りの課題だった。


けれど、津波は、その大きな家と荷物を、丸ごと全部さらっていった。

定年を待つまでもなく、すべてが、いわば、自然による強制大断捨離。


そして、今は、小さな賃貸アパートでの仮暮らし。


狭い家には、支援物資の衣類の山。

実際、今現在必要とする量を、はるかに超えて、

空間と暮らし、気持ちまでをも圧迫していることは、たしか。


けれど、支援として戴いたモノたち。

処分するなんて、とんでもないと思ってしまう。


でも、急場凌ぎの衣類たち。

質も、テイストも、すべてがバラバラでちぐはぐ。

今の自分には、まったくそぐわない。


けれど、やはり、これらのモノに、

支援の気持ちがこもっているかと思うと、処分は憚られる。


この気持ちを、なんとかしたくて、彼女は受講にやってきた。


そうですね、時間の経過とともに、状況は変わる。

その状況の変化により、情況にも変化が訪れる。

そして、自分とモノとの関係も確実に変化する。


あの被災当時、自分を助けてくれた衣類も、

今は、自分を圧迫するモノに成り果てている現実。


変化に気づき、変化を受け止め、変化を受け入れる。


被災者だからと、支援の衣類だからと、

自らを、遠慮の渦に置いておく必要ないですよね。


支援物資を送った私たちだって、

そんなことは望んでいないですものね。


さてと、彼女は、どんな選択決断をするのでしょうね。

けれど、その前に、自分の本当の気持ちに気づきましたよ。


それらを、捨てたくも、捨てられない、心の奥の問題にね。


長くなりました、つづきは、また。


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