「あとがき」を読み返す | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

「あとがき」を読み返す

1月は、記録的な積雪。
2月は、まったく降雪がなく。
そして、この3月、例年にない寒さが続き、いまだ雪が舞う。

せめて、季節だけでも、早く早く、春がやって来ないかなと、切実に思う。
この寒さでの避難所暮らし、どんなにか身に堪えているだろう。


ぽん♪は、自身の著作『断捨離』の「あとがき」を読み返す。

ある報道番組で見た難民キャンプで暮らすクルド人の少年の姿に、
思いをはせて書いた「あとがき」。

あの時は、遠い海外での、圧倒的なモノ不足の中で生きている難民たちの映像。
でも今は、自分が暮らす日本で、同じ日本の被災地で、同じことが起きている。

そして、あの時と同じように、自分は、暖かな部屋で、それを映像として見ている。


◆自分の周囲には、使えはすれど、使いもしない、無用なモノが溢れかえり、
映像で垣間見た世界では、モノの不足の中、厳しい生活を強いられている人たちがいる。

自分が暮らす日本では、モノをいかに効率よく納めるかと、整理収納術がもてはやされ、
遠い世界では、収納術などまったく無縁の、そもそも余ったモノなどまったくないところがある。

おびただしいモノ、ひしめくモノが、家も暮らしも押し潰し、片づかない悩みを人生に抱え続ける状態と、
圧倒的なモノ不足が、生活を押し潰す状態と。

どちらも、本当は、この社会にあってはならないこと。
だとしたら、せめても、この豊かなモノの中にある私たちが、できることはないだろうか・・・
その思いが、断捨離の基礎となるモノとの付き合い方につながっていきました。

モノは、使ってこそ。
モノは、今、この時に、必要とされるところへ
モノは、あるべきところにあって、美しい        
                             ~新・片づけ術『断捨離』あとがき~より


そうだよね、モノは、ただ溜め込むために、私たちのもとにやってき来た訳ではないよね。

被災を免れているダンシャリアンの皆様に、あらてめて、この「あとがき」をおくります。