「武士の家計簿」  幸福と勇気と希望と | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

「武士の家計簿」  幸福と勇気と希望と

ごきげんさまです、断捨離のぽん♪です。


これは、幸福な映画・・・

ご招待を頂き、森田芳光監督作品「武士の家計簿」の試写会へ。
森田監督作品好きの女性編集者さん、原作がひどく面白いという男性編集者さん、
三人で。

逼迫した家計、豊かであったはずの暮らしぶりが一転、
一致団結して、質素に、簡素に、倹約に、務めていく家族の姿。

貧乏の惨めさから焦点をそらし、
貧乏ゆえの創意工夫を愉しもうと
意識を切り替えていく意図的な妻の姿。

懸命な妻をいたわり、その努力をきちんと称賛する夫の姿。


これは、勇気の映画・・・

不正や誘惑を断つ姿。
体面、体裁、見栄を捨て、すべてを正直に晒す、嘘のない姿。

そして、愛着のある品々を、借財返済のために手放していく姿。
そう、不要・不適・不快なゴミ・ガラクタを捨てるのとは訳が違う。
どれだけの覚悟と傷みがともなうことか。


これは、希望が見える映画・・・

まっとうに生きる姿。
信念を徹底的に貫く姿。
考え感じ抜いた選択決断で、軸をぶらすことなく実行していく姿。

結果、その姿が、激動の時代を生き抜き、生き残りへと家族を導く。


思いがけず「武士の家計簿」を鑑賞できたのは、こんなメールを頂戴したから。

「武士の身分費用などがかさみ、家計が苦しくなった武家・猪山家は、
家族全員で一致団結し、家財を売り払うという“家計の立て直し計画”を宣言!!
ほんの少しの物のみを手元に残し、他は全て手放します。
そして何もかも無くなったように思えた猪山家に残ったものは、
本当に大切な物“家族”だった…
武士の見栄も捨てるような、江戸の時代には大胆と思える行動をとったことで、
この家族は大切なものを再発見、この決断をきっかけとして
その後猪山家は激動の時代に押しつぶされていくこと無く、繁栄していきます」

「この猪山家の姿を初めて見た時、やました様の「断捨離」の中で読ませていただいた
不要なものを片づけ、必要なモノだけが残ったとき、新しい自分自身を発見できる
というフレーズが、ぽんっと頭に浮かび
ぜひ、本作をご覧いただけないかと思い、ご連絡をさせていただきました。」

映画宣伝部の若い女性から、こんなお誘いを受けたら、
興味が湧かない訳がありませんよね。


映画の後、たびたび登場する猪山家の食卓場面に触発されて、三人で食事を。
はい、メニューはもちろん、一汁一菜の質素バージョン。
それが、なんとも美味しそうで。

新婚の女性編集者さん、家計簿を付けたくなったと、感想を漏らす。

ああ、家計簿か・・・
主婦歴うん十年、いまだかつて付けたことなどないけれど、このぽん♪は(^^ゞ