何が得で、何が損か | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

何が得で、何が損か

ごきげんさまです、断捨離のぽん♪です

今日、我が断捨離オープンハウスにやってきた初心者受講生さんたち4人。
ここ、ひと月の間の断捨離の成果を口々に。

その中のおひとり、やすしさん。
内装業を営む若き経営者さん、無口な方が、とつとつと語り披露してくれた仕事場での断捨離。

徹底したのが、まず自分。
社長である自分が、誰に指示することなく、断捨離に勤しむ。
すると、若い従業員さんたちも、自然にやり始める。
で、年末には、物置状態だった事業所内二部屋が空っぽに!

当然、事業所の玄関先には、ゴミガラクタの山。
年末で、すでに市営処分場はクローズ、新年の6日まで待たないと処分できない。
で、やすしさんは、民間の処分業者に依頼、その費用、しめて10万円。

おお、なんと潔い断捨離。

かけた費用の10万円、高いと見るか無駄と思うか・・・
1月6日まで待てば、費用は格安で済んだはず。
でも、やすしさん、そのゴミの山ととも正月を迎えるのが、どうにも気持ち悪かったと。
自分の心地よさに費やしたこのコスト、自分の精神衛生のための10万円。
やすしさにとっては、価値有る自分への投資だったのだろう。

そう、断捨離は、モノをどかしただけの片づけを、片づけとは呼ばない。
なぜなら、断捨離は、発掘作業だから。
お宝の発掘、取り除いた【不要不適不快な土砂】をそのまま壁際に積み上げても、
何時また、崩れてくるかわからない。
せっかく姿をみせたお宝が、また、埋まってしまうリスクがある。

【不要不適不快な土砂】は、家の外に、いえ、敷地内の外に運びだし、
なんらかの方法できちんと処分してこそ片づけが完了したといえる。

整理収納、もしそれが、不要不適不快を問うことなく、
壁際の収納棚に積み上げられたままだとしたら・・・
収納術を駆使して、キチキチに納められたとしても・・・
たとえ、それが、整然と行儀良く並んでいたとしても・・・

いずれこれらは、崩れてくる土砂のごとく、【要適快】というお宝を埋め尽くしてしまう。

やすしさんが、発掘したのは、ゆとりある二部屋の空間というお宝。

この生まれた空間に、お正月休み中、あれやこれやと思い巡らす。
ソファを置いて、自分も従業員も、もちろんお客さまも、寛げる部屋にしようかと。

やすしさん、ついでに、先代の社長から引き継いだ取引先も2件、断捨離!
クレームばかり持ち込み、バックマージンを要求し、協力金も徴収してくる取引業者。
仕事はくれるけれど、結局、持ち出しの方が多かったとか。
えっ、なんで、そんな業者とお付合いが続いていたのかしら?
おお、なんと先代社長が、その業者さんからの年1回の招待旅行を楽しみにして、
しがみついていたのだとか(..)

従業員たちを悩ます取引先を、無駄な不愉快なお金が行きかう関係の取引先を、
きっぱりと断捨ったおかげで、取戻したのは、仕事場のみんなの笑顔。

ああ、発掘した一番のお宝は、この笑顔なのでしょう、間違いなく。

やすしさん、断捨離初心者とは呼べませんね、マスターレベルです(*^^)v