「秩父山中・花のあとさき」 | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

「秩父山中・花のあとさき」

お元気さまです、ラクシュミ♪です。

ほんとうに、豊かな人生って、このことをいうのだろうな・・・

ああ、ごめんなさい。
なんか、感動を伝えたいのだけど、こんなありふれた言葉でしか表現できなくて。

NHK総合テレビの番組ご覧になりましたか?
「秩父山中・花のあとさき」~段々畑に花を植え続けたムツばあさんの歳月。

偶然にも、このムツさんの番組を見たのが、一ヶ月前の7月20日。
こんなふうに人生をおくってきた老夫婦がいるんだと知った。

かつて、生活の糧として、開墾してきた山の急斜面の段々畑。
年おいた今、その畑を、木々と花々を植え続け、山に返そうとしている。
黙々と、老夫婦ふたりだけの作業。

寡黙なご主人と、おちゃめなムツさん。
いったいどちらが言い出したのか、そのまんま段々畑を放置したとしても、
誰も文句は言うまい。
一本一本、丁寧に苗を植え続け、それが1万本をも超える。

誰のためでもなく、自分たちのためでもない、ただただ、山々のために。

今では、花の森に姿を変えた、かつての段々畑。

人生の始末の付け方・・・
老いの中、老いを受け入れながらも、今、目の前の山々と向かい合う。
あきらめも無い、だけど、気負いも期待も無い、淡々とした境地。
年齢を重ねるって、年をとるって、本当はこういことなんだ・・・

それにしても、ムツさん。
ご主人を亡くされた時の落込み方は、切なかった。
それでも、また、山に向かう日々を取戻して、最後は畑で倒れる。

今頃は、夫婦ふたりで、花の森となったかつての段々畑を見下ろしているのだろう。
ご冥福を、お祈りいたします。