「ムツばあさんの花物語」 | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

「ムツばあさんの花物語」

おはようございます、ラクシュミ♪です。

ココロはすでに、夏休みモード。
そぞろ、本性のロバが顔を出し、ドデンゴロンのここ数日。

朝、NHKハイビジョン、なんとなく見ていたら、つい引きこまれ。

「秩父山中花のあとさき~ムツばあさんの花物語」

◆番組内容◆
荒川の源流の小集落、埼玉県秩父市吉田太田部楢尾地区。
この小さな村落に、長年守ってきた段々畑で農産物を作ることをやめ、
花を植え続けている老夫婦がいます。
小林公一さんとムツさん夫婦は「村に人がいなくなっても、
花いっぱいの山にしておきたい」という思いから、
荒れていく畑や斜面に花を咲かせ、山に恩返しをしているのです。
秩父の自然のなかでつつましく生きる小林さん夫婦の日々を追い、
山と人のきずなを見つめます。<NHKオンデマンド番組紹介より>

公一さんとムツさん、残念なことに、すでに亡くなっていて。
今日の番組は、今まで放映された映像を織り交ぜて、追悼ような。

ムツさん、ターシャと一緒だわ。
ターシャもまた、荒れ果てたじゃがいも畑を、一面の花畑に変え、
そしてまた、最後は、もとの自然のままに帰そうとしていた。

年老いてなお、大病を経験した身でありながら、体力の続くかぎりに、
山に向かいあい、急な段々畑に、木を、花を植えづづける。
その数、一万本をゆうに超えているとか。

山に恩返しをする。
自然に対して、恩を感じる。

どうしたら、自然に対して恩を感じられるのか。
ほとんどの村人が、この過酷な過疎の地を去る中で。

街中で暮らすわが身、自然の恩恵も、自然の過酷さも、
肌で感じることは少ないけれど、
ムツばあちゃんの蕎麦打ちの姿、採れたてトゲトゲ胡瓜を見ていると、
きっと、とびっきりに美味しいものを食べてきたんだな。
しかも、めいっぱいの肉体労働の後、なにもかも美味しかったに違いない。

カロリーも、ビタミン・ミネラルといった栄養素の次元も、
突き抜けたような食のエネルギー。

都会で、どんなにマクロビオテイック料理を追求しても、
この、ムツばあちゃんの、採れたて、作りたて、山々のエネルギーの詰まった野菜には、
敵うまい。

食べることは、生きること。
何を食べるかで、人生が違う。

深い山々の恵み、命の恵み、
それを身体全体に、細胞のひとつひとつにまで、刻み込んできたからこそ、
あたりまえように、山に恩を感じる。

公一さん、ムツさん、道路沿いの空き地に、
夫婦ふたりきり、挿し木をし1年ががりで育てた紫陽花の苗を、愉しそうに植える。

こんな老夫婦の姿、
生活には、きっといっぱいいっぱい苦労があっただろうけれど、
なんと幸せな夫婦の人生だろう。


さあてと、ラクシュミ♪も、草むしり、草むしり。
そしてそこに、白い彼岸花の球根を6個ばかり。

白い彼岸花なんて、珍しいね。
すこしは、ムツさんの供養と、そのつつましい人生にあやかれますように。

・写真は、庭のカサブランカ。いよいよ、満漢全席です。