生き方の先輩 ~「晩年の発見」
ダンシャリアンの皆様、ごきげんさまです。
東京にいる。
文京区にある「椿山荘」。
明治の元勲、山縣有朋のお屋敷跡。
もちろん、今は有名なホテルとなり、広大な敷地にはホタルもいる。
そこで、下重暁子先生と、お目にかかる。
雑誌の対談企画ではあったけれど、
対談だなんて、おこがましいですね、
ひたすら、ご教示を仰ぐ、私にとって貴重な時間に。
そして、下重先生の大好きな言葉を、教えていただく。
「犀の角のごとくただひとり歩め」
仏陀の最後の言葉だという。
仏陀亡き後を憂う弟子たちへの「諭し」といってもいいのだろうか。
犀の角は1本しかない。
その角のように、ひとりひとりが自分で考え、
自分の思うように行動せよ。
本当の個が、ここにあると、
勇気を 与えてくれる言葉だと、下重先生。
相談せず、群れたりせず、自分の思う道を歩みなさい。
ああ、こうやって、人生を歩んでこられたのだろう。
そして、これからも、こう歩いていかれるのだろう、ご自身の晩年を。
「老い」ではなく、「晩年」。
命あるかぎり、自分らしくありたいという、意図意思ある姿。
たまたま、大学が同窓という先輩ではあったけれど、
なにより、生き方の先輩、人生の先輩に、
たくさんの宝物を頂戴したご縁となりました。
有難うございます。
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