こまつ町家再生プロジェクト Ⅳ  「こまつ町家を直そう」編 | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

こまつ町家再生プロジェクト Ⅳ  「こまつ町家を直そう」編

こんにちは、ラクシュミ♪です。


午後のセミナー、馬場先先生に続き、赤坂攻先生のご登壇。
ご存知、古民家再生のスペシャリスト、設計士さん。
独壇場とはこのこと、まったく落語の独演会のごとく引き付けられる。


こまつ町家普及プロジェクト【ご報告】の4回目、
「こまつ町家を直そう」編です。

どうぞ、1回目から、お読み下さいね。


「リフォーム・改築」・・・
「改修・修復」・・・

このふたつは、次元が異なる?!
似ていてるようで、同じではない、、、
お話を伺いながら、つくづくと思う。

前者に無くて、後者に有るもの、それは「再生」。
くたびれた町家に、息を吹き込み甦らせる、それが「再生」。

こまつ町家に限らずたいていの古民家は、名も無き匠たちの技の結晶。

「町家は、優れた伝統工法の集結」
「残念ながら、現在の著名な建築家が束になっても敵うわけ訳もない」
「だからこそ、元に戻してやりさえすれば、町家は必ず甦る」
「あれやこれやと、余計な手を加えていけない」

と言うのが、赤坂先生の持論。

はい、確かに。

6年前、中古住宅として購入した、現在、母が住むこまつ町家も、
その場しのぎのリフォームがいたるところに。
漆喰壁と柱は、すべて新建材の合板で覆いつくされて。
リフォーム当時は新鮮に映ったでろう新建材のベニヤ・ビニールクロスは、
経年劣化で見苦しいだけのありさま。

外壁も内壁も、まるで絆創膏がペタペタと貼られたまんまのような。
しかも、その絆創膏も、とっくに御用済みのような。

ペタペタの絆創膏のせいで、こまつ町家は、息が詰まっている。

クロスやベニヤを剥がし、漆喰壁、梁、柱を、助け出す。
そして、痛んだキズを治療してあげる。
根っこの基礎も、補強して。

優美、優雅、端正なこまつ町家。
それに、さらに次の言葉をこまつ町家に加えよう。

「誠実」と「品格」

真壁造りという、構造と一体になった誠実なデザイン。
風土に育まれ、自然と調和し、文化を育て、歴史を生き抜いてきた品格。

こんな「こまつ町家」を、再生しない手はありません。

さて、予定を大幅にオーバーしての熱弁。
赤坂先生、有難うございます。
もっともっと、お聴きしたかったのですが・・・

私の出番も頂戴したかったので、ね。
断捨離のゴタクも、並べさせて下さいませね。

そうそう、赤坂先生、こんなことも言っておられた。

家を建てようとする人、直そうとする人、
そう、施主にできることは、人選びだけ。
能力のある誠実な設計士さん、業者さん、大工さん・・・人を選ぶ。

人選びを間違ったら、どんなにお金をかけても良い家はできない!

選んで選んで選び抜いた人に、すべてを託し、後は祈るだけ。
それが、施主のすること、できること。

人選び!

あはは、そうかも知れない・・・
これは、家づくりに限ったことではなく、
すべてに言えること。

そのためには、こちらも勉強しないとね!
そしてなにより、こちらが誠実な人間でないと。
誠実でなければ、誠実な人には、出会えませんわ、うん。

そんな自戒を込めながら、
「こまつ町家と暮らそう」編、ラクシュミ♪の話に続きます。


・写真は、せっせと掃除に勤しむ赤坂攻氏



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