おはようございます。
やましたひでこ公認
チーフ断捨離®トレーナーの北林ちかこです。
BS朝日の「ウチ、断捨離しました!」
最後のエピソード、レポートを続けます。
ケース4 三島理恵さん(横浜市)
絵本は思い出があるから、捨てたくない!
…と抵抗していた三島さんですが、
愛娘には個室を与えてあげたいと思っています。
子どもの精神的自立と溢れかえるモノ、
一体どっちが大事?…と問われ、
「娘です!」と即答でしたから。
だったら、本を減らして、
スペースを作らなければなりません。
そこは決断しないとね。
1100冊の絵本を、
1冊1冊手に取って、
自分の子育てを振り返りながら、
ゆっくりゆっくり断捨離を進めていきました。
そして2週間後、
壁一面を埋め尽くす本棚は、
あらかた空っぽに。
自分の分身みたいな絵本たち、
手放すのは辛かったよね。
疲労困憊したのか、安堵したのか、
床にで~~~んと大の字になって、
脱力してしまいました。
三島さんがその時、思ったこと。
この本箱はお母さん。
いっぱいいっぱいになりながら、
ずっと子どもをおんぶしていたお母さん。
お疲れさまでした…。
脱力してしまった三島さん、
心の中が空っぽになる、
不思議な感覚を覚えました。
そこにさらなる気づきが…。
本の重みに耐えかねて、
棚板がたわんでいた本棚、
埃まみれになっていた本棚、
…実はそれは自分自身だったと。
自分のことはいつも後回し。
一生懸命子育てをして、
息切れしても、自分を奮い立たせ、
疲れてきても、さらに頑張って、
ずっとずっと走り続けてきた自分の姿だと。
子どもたちを立派に育てなければ…と、
無理をしていた自分そのものだと。
本棚がお母さんで、本が赤ちゃんだなんて、
…そんなこと、考えたこともありませんでした。
でも断捨離をするうちに、
モノに投影された真実が見えてくる…。
「娘ではなく、私だったのかな…。
私が子離れできなかったのかな。
淋しいのか、なんなのか、よく分からないけど。
娘はもう、おんぶしてもらう必要はないんですね。
私も…おんぶする必要はない…。」
断捨離の後に、あふれ出てくる気づきと涙。
三島さんの長い長い子育てが、
終わった瞬間でした。
もう迷いはありません。
自分の衣類も、
本当に好きな数枚を残して処分。
仕事道具も、その都度揃えようと、
いったんゴミ袋へ。
子どもの作品も思い切ります。
娘は要らないと言っていたのに、
捨てられなかったのは私だったんですね‥と。
和室に移すはずだった、
大きなタンスも処分しました。
『今回の一連のことは、
私の子離れの果てしない旅だ。
私が深い所で子離れの気持ちをしっかりと持てた時に、
彼らも安心して羽ばたいていけるのだと思う。
本当は「自由に」、
「もう私は大丈夫だから
自分たちの好きなように生きていいんだよ」
と言うのは、私のほうなのだ。』
変わろうとする母親の姿を、
娘さんが見ていました。
なにを感じていたのでしょうね。
1ヶ月後、やましたひでこがやってきました。
壁一面の本棚がきれいさっぱりなくなっています。
すご~~いを連発。
三島さんの断捨離ノートには、
彼女の心の軌跡が残されていました。
涙、怒り、不安、絶望…、
それでも行動することを辞めなかったんだね。
その頑張りの記録を読む
やましたひでこの目が潤んでいます。
鬼(コーチ)の目に涙?
三島さんが、断捨離をして得たもの、
それは自分だけの静かな時間。
一人でゆっくりする時間を、
これまで自分に与えていなかったなぁ…と、しみじみ。
お嬢さんも、念願の個室を手に入れました。
やっと持てるようになった、
自分一人の時間。
満喫しているようです。
人生で片づけなければいけないのは、
家だけではない。
心もその都度整理していく必要がある。
そう断捨離が教えてくれました。
そして、頑張れば、人は変われるということも。
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