ウチ、断捨離しました! ケース4・母娘離れ(前編) | 北林ちかこのブログ

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おはようございます。

 

やましたひでこ公認

チーフ断捨離®トレーナーの北林ちかこです。

 

BS朝日の「ウチ、断捨離しました!」

最後のエピソード、レポートします。

 

ケース4 三島理恵さん(横浜市)

 

 

閑静な住宅街のマンションにお住まいの三島さんは、

最近、断捨離を始めたばかり、

50歳の節目に今までの生活を

見直そうと考えていました。

 

4人家族ですが、

現在、ご主人は長期出張中、

息子さんは留学中で、

大学生のお嬢さんと二人暮らしです。

 

ところが19歳になる娘さん、

帰宅するなり、お母さんに

「抱っこして~~」とハグをせがみます。

 

1日5回くらいハグしてもらわないと、

不安だと言います。

 

マザコンですね…と笑っていますが、

三島さんはこの状況を変えるためにも、

断捨離を推し進めたい…と思ったとか。

 

三島さんは近所の子どもたちに

英語を教えています。

 

子どもたちが楽しみながら

自然に英語を学べるようにと、

絵本や遊び道具など、

たくさんの教材を使います。

 

その教材は、自宅に山積み!

 

全部、使っているモノですが、

ここをなんとかして、

娘さんの部屋にしたいと言います。

 

なぜって、今、この家に、

お嬢さんの自室はありません。

 

私物はダイニングの一画に置かれ、

学校の課題を広げるのは食卓。

 

小学生なら微笑ましいのですが…。

 

寝る時も、お母さんと一緒ですし、

この家には、一人になれる空間がありません。

 

それは母子密着も仕方ないかも…。

 

やましたひでこは問います。

 

「娘さんに新たな

希望がいっぱい詰まった空間を与えるのと、

このモノと、どっちが大切なの?」

 

娘です!

 

即答でした。

 

「ならば、ここにあるモノ、全て断念だよね。」

 

 

壁際のタンスも

移動しなければなりません。

 

ところが移動先に考えている和室は、

このとおり。

 

 

集めに集めた絵本、

その数、なんと1100冊。

 

絵本は大切なので、

なるべく断捨離したくないとのご希望です。

 

マンションという限られた空間に、

明らかに多すぎる絵本、

その数を減らさずに、

果たして娘さんの部屋を確保できるでしょうか。

 

聞けば、三島さん、

出張が多いご主人の分も、

一人で子育てに奮闘してきたのだとか。

 

忙しい毎日の中で、

寝る前に子どもたちに

絵本の読み聞かせをする時間を

特に大切にしてきました。

 

 

そんな思い出があるから、

子どもたちが成長した後も、

絵本を手放せないのかもしれません。

 

この大量の絵本と、

近すぎる母娘関係、

どこかで繋がっているのでは?

 

さてさて、どうなることやら。

 

 

案の定、三島さんの断捨離は

遅々として進みません。

 

 

「思い出は形がないとだめかな?」と問われても、

う~~~~んと考え込んでしまう。

 

「残したい、好きな絵本を

選んでみましょうか」…と促されても、

ほとんどを残す本にしてしまう。

 

だって、面白いんですもの。

 

だって、アメリカから直送してもらったんですもの。

 

だって、1万円もしたんですもの。

 

だって、私が「ぶつかる~~」と読むと、

小さかった子どもが毎回、

「ぶっかる~~」と復唱していたんですもの。

 

だって、瞬間的に

あの頃のことを思い出すんですもの。

 

 

ああ~~、カタツムリ派の私には、

痛いほど分かります、その心境。

 

でも、それ、みんなが通る道なんですよ。

 

迷って、悩んで、苦労して、

やっとやっとほんの少しだけ、

処分する本を選び出した三島さん。

 

1100冊から比べれば、

ほんのわずかな成果です。

 

…ですが、そこはやはり断捨離。

 

三島さんの心の中では、

確実にある変化が起こっていたのです。

 

 

彼女は、絵本を断捨離しながら、

もう一度、子育ての道のりを、

たどっていました。

 

眠っていた記憶が少しずつ

呼び起こされてきます。

 

朝から晩まで忙しくして、

学校の行事にも全部出て、

役員も引き受けて、

自分を追い込むようにして、

すごくすごく頑張っていたあの頃。

 

子どもに寂しい想いをさせたくない…と、

夫が不在がちな分、

自分にいろいろな役割を課してきました。

 

でも三島さん、本当は、無理をしていたのです。

 

自分のキャパを超えて、

頑張りすぎていたのです。

 

そんな自分に、ここにきて、

はっと気が付きました。

 

断捨離で本当に大事なのは、

実は本ではなくて、

この気づき。

 

でもこの気づきってやつは、

断捨離を実践して、

辛さを感じながら捨ててみないと、

訪れません。

 

 

後編につづきます。

 

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