ウチ、断捨離しました! ケース3・夫に断捨離させたい(後編) | 北林ちかこのブログ

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並木道を優しい風が通り抜けるように、自然体で生きたい

おはようございます。

 

やましたひでこ公認

チーフ断捨離®トレーナーの北林ちかこです。

 

ウチ、断捨離しました!のレポート、続けます。

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ケース3 森山さんご夫妻(長野県中野市)

 

 

もめごとはチャンスって、いったいどういうこと?

 

険悪な空気漂う森山家、

前回の訪問から1ヶ月たち、

やましたひでこが再びやってきました。

 

幸子さんの頑張りの成果が、

ここにも、あそこにも。

 

玄関横のウォークインクローゼット、

モノでいっぱいで、

中に入ることさえままならなかったのに、

見違えるように、きれいになりました。

 

食器だって、ほら、ご覧のとおり。

 

 

わあ、すごくきれいになったね~~。

 

怒りながらも、

黙々と断捨離していたものね、幸子さん。

 

では、問題の寝室は?

 

「まだ、モノが多くて…」と言いよどむ博幸さんに、

「多いという認識があれば大丈夫。

ゆっくり着実にやっているのだから…」と、

けっこう優しいやましたひでこ。

 

でも幸子さんは不満げです。

 

「先生、今日は一気にやらないんですか?

私の時は、一気にやったのに…。」

 

博幸さんのペースに任せましょう…と言われても、

納得できない様子。

 

まだスタートラインにも立てていない!…と、

不満を訴えます。

 

 

時として、断捨離のコンサルでは、

厳しいことを言わなければなりません。

 

やましたひでこも、

はっきり告げました、

今回は幸子さんがNGだと。

 

私がですか?ビックリ猫

 

自分が正しいと信じて疑わなかった幸子さん、

この言葉にショックを受けました。

 

涙とともに、感情があふれ出て、

ここにきて、事態が一気に動き出します。

 

 

断捨離とは、ある意味、新しい価値観です。

 

誰しも、新しい価値観を得ると、

人に話したくなるもの。

 

ですが、知識先行で、

が~~~っと伝えてしまっても、

相手がついてこれるとは限りません。

 

いきなり、捨てろだの、

7割だの言われた博幸さんが、

戸惑うのも無理からぬこと。

 

新しい価値観を手に入れた幸子さんが、

勝手に目標設定をして、

それを相手に押し付けたことが、

今回のバトルの原因なのです。

 

ご主人の言い分に耳を傾けること、

ご主人の気持ちに目を向けること、

ご主人の思いやりに気づくこと、

…そこをおろそかにして、

断捨離断捨離と言い募っても、

うまくいくわけがありません。

 

 

リビングの壁面には、

手作りの物入れがありました。

 

少しでも片づけがラクになればいいな…と、

博幸さんが壁をくり抜いて作ってくれた

収納スペースです。

 

こんなことをしてくれる博幸さん、

口下手なので、ストレートにアピールしませんが、

妻のことをちゃんと気にかけている証拠では?

 

この背景にあるものはなんでしょうか?

 

愛情…ですよね。

 

とても大事なことなのに、忘れていたかもしれません。

 

せっかく収納を作っても、

今の森山家には、

その収納を使いこなすだけの

気持ちのゆとりがないのです。

 

だから、まず断捨離でモノを減らしていきましょう…と。

 

 

けんかも重要なプロセスです。

 

お互いの言いたいことをちゃんと言うのは、

気持ちのデトックスであり、

絶対に必要なこと。

 

モノと同じで、ため込む必要はありません。

 

今の状態は辛い…と幸子さん。

 

今すぐは無理でも、

少しずつやっていきたい、

忘れているわけではない…と博幸さん。

 

やっと出てきた素直な気持ちです。

 

お互いにたまっていたモノを吐き出すと、

どちらからともなく、自然に断捨離が始まりました。

 

でも、少し何かが違っています。

 

以前のような、刺々しさがありません。

 

 

「スキー板、

処分しようかと思っているんだけど、

どう思う?」

 

「あ~~~、ちょっと…」

 

「一応、とっておく?一応ね。

私もあれはちょっと悩んでいて…」

 

「吊っておこうかな。」

 

「きれいに飾っておく?」

 

「そうそう」

 

お互いの意見を出し合いながら、

和やかに進んでいきます。

 

戦闘モード解除ですね。

 

やましたひでこが言う

もめごとはチャンス…って、

きっとこういうこと。

 

すれ違っていた二人の心が、

いつの間にやら、

昔のように通じ合っています。

 

二人が吐き出さなければいけなかったのは、

モノだけではなかったようです。

 

リビングの開かずの押し入れ、

こんなにきれいになりました。

 

 

撮影終了間際、

2年間、リビングに置いてあった

幸子さんの布団を、

博幸さんが黙って抱え上げ、

2階の寝室に持っていきました。

 

 

断捨離を通して二人が手に入れたもの、

それは誤解という名の埃を吐き出した、

新しい暮らしでした。

 

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