捨てられない理由 | 北林ちかこのブログ

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並木道を優しい風が通り抜けるように、自然体で生きたい

「捨てられない」には、

二つの理由があると思う。

まずは手間の問題

大きい、重い、量が多い、
危険、毒性がある、
捨て方が分からない…。

たとえば、カセットボンベ。

空っぽの缶ならば、
穴をあけて、収集日に出せばいい。

だけど、中身がまだ残っている時は?

100円ライターもしかり。

自治体の収集パンフには、
「中身を使い切ってから」と赤字で書いてある。

でも最後の1滴まで使い切るのは、
意外と大変。

だから、中身がちょびっと残ったライターが、
どんどん溜まっていく。

以前セミナーでお会いした方は、
お母さんが生前溜め込んだ殺虫剤と農薬の山を、
どうしたらいいか悩んでおられた。

下水に流すわけにもいかないし…。

大型家具を処分するのも、
そう簡単にはいかない。

玄関先まで有料で、
収集に来てくれる自治体もあるけれど、
そもそも大きすぎて、
部屋から動かせない。

リサイクルショップに引き取ってもらうにも、
中古家具の査定はもともと低いうえに、
運搬費や出張費で、逆にお金を払うことになる。
(嫁入りダンスとかね)

そんな手間を考えると、
あ~~~、面倒くさい!…となって、
こんなことするくらいなら、
捨てなくてもいいや…と諦めちゃう。

そんな経験ないかな?
 

二つ目の理由は、執着の問題

モノ自体はもう要らないと思っていても、
そこに自分の想いがべったり張り付いている。

ウエスト60センチだった頃のタイトスカート、
どんなに頑張ったって、
絶対入らないのに、捨てられない。

生涯最大のモテキだったな、あの頃は。

今は大人になった我が子が、
小学校の頃に書いた、
「お母さん、ありがとう」の手紙。

多少は…そういう気持ちもあっただろうが、
学校の宿題で、半ば強制的に書かされた
「ありがとう」。

分かっちゃいるけど、しがみつく。

〇〇さんにもらったお土産の置物。

全然趣味じゃないけれど、
相手の想いがこもっているから、
目立つ場所に飾っておかないと…。

今度、〇〇さんが遊びに来た時、
置物がなかったら、
嫌われちゃうかも。

嫁入りの時に、親があつらえてくれたあれこれ、
使ってないし、埃をかぶっているけど、
これは持っておかないとね。

だって親の愛情の証だから。

捨てるなんて、親不孝のきわみ。

ああ・・それにしても、邪魔だ。

このカテゴリーで、
捨てられないのは、モノではなく想い。

想いは重たい…。

本当は、心の奥では、
手放して身軽になりたいのにね。
 

さて、処分が難しいのは、どっちだろう?

そう、圧倒的に2番目の執着。

だから、執着がこびりついたモノは、後回しにして、
まず簡単な方から着手するといいと思う。

思い入れはないけれど、手間がかかるモノ。

捨て方が分からないなら、検索する、電話する。

自分でできないなら、
助けを呼ぶ、業者を手配する。

処分のお金が惜しいなら、
その不要物をずっと持っておくことの、
メリットとデメリットを天秤にかけて、
デメリットのほうが大きければ、
自分の人生快適化のために、
出費を許可する。

処分の方法は、
自治体によって異なるので、
自分で調べてほしい。

それさえも面倒であるなら、
ああ、自分は本気じゃないんだな…、
面倒なことをするくらいなら、
人生が詰まっていたほうがいいと思っているんだな…と、
潔く認めて、諦める。

だって、断捨離は、
誰かのためにすることでも、
誰かにしてもらうことでもなく、
貴方が貴方自身のために、行動することだから。

二本の脚でしっかり立って、
選択決断の結果を引き受けながら、
流されるのではなく、自分で歩いていくことだから。

調べるのも、手配するのも、嫌~~であれば、
今、さしあたって、できることはないと思う。

できない理由をあれこれ並べていても、
モノゴトは動かないし、何も変わらない。

これまで、面倒だからと後回しにしてきたこと、
ちょっとだけやってみない?
 

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