お年寄りの場合 | 北林ちかこのブログ

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並木道を優しい風が通り抜けるように、自然体で生きたい

ごきげんさまです。

8月も残すところ、あと2日。

学生のみなさん、宿題は終わりましたか?

娘の学校は明日から文化祭で、
それが終わったら、すぐ休み明けテストです。

宿題と文化際の準備とテスト勉強で、
キュウキュウ言っております…(^_^;)



さて、先日のお話の続き。

以前、お片づけを手伝った老夫婦のお宅は、

5年くらい前に、
コンロをガスからIHに替えていました。

ご存知のとおり、
IHには専用の鍋が必要で、
ガス時代に使っていたものは役に立ちません。

…にも関わらず、
コンロの下にも、シンクの下にも、
食器棚と天井の間のスペースにも、
鍋・鍋・鍋・フライパン・フライパン・フライパン!

全部、ガス用です。


ひとつ残らず、捨てずに、とってありました。

でもそこに意図は、感じられません。

保管していたわけではなく、
ただ、捨てなかった…、そんな感じです。

焦げ付いたフライパンがいくつもありました。

コンロを替える以前から、
使えなくなって、新しいモノを購入しても、
古いモノは処分せずに、
ここまできたのだろうと思われます。

ダンシャリアンの皆さんなら、
どうすればいいのか、すぐお分かりですね。

でも、私たちの親、祖父母の世代に対しては、
ちょっと注意が必要です。

この世代は、戦争を体験しています。

平和な時代に育った私たちには、
想像もできない、悲惨で過酷な日々だったはず。

その日、生きるだけで精一杯。

その日、食べるだけで精一杯。

モノの絶対的な不足を経験しているから、
捨てることに、とてつもない抵抗があるのです。

お年寄りの冷蔵庫が、
パンパンになっている光景、
見たことありませんか?

とても食べきれない量、
どう見ても、もったいない買い方、
…でもそうしないと、不安なのです。

戦後60年を経てもなお、
モノが手に入らなかった記憶、空腹で辛かった記憶が、
トラウマとなって、不安をかきたてるのです。

全てのお年寄りがそうだとは言いませんが、
年配の方の片づけを手伝う場合は、
こういう可能性もあることを踏まえて、
慎重に行動しましょう。

ご当人の意思を、ゆっくり優しく確認して、
了承が得られた時だけ、
段階的に減らしていく方が、
心の負担が軽く済むのではないかと思います。


…でも、いざ、ガス用器具を処分して、
台所がすっきりしたら、
ご本人は、喜んでおられました。

これまで何十年も、
捨てずに置いてあった鍋やフライパン、
きっと重たかったのでしょう。

それまでは、家に他人を入れたがらなかったのですが、
ヘルパーさんを頼むようになりました。

不要・不適・不快を取り除いて得られるごきげんに、
年齢は関係ありませんが、
その方法とペースには、配慮が必要なんですね。


断捨離マラソンfrom金沢


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