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断捨離トレーナー講習生の
伊藤京子です。
２年前
私が断捨離に出会って
実家の整理を始めた時
母はモノを捨てることを嫌がりました。
私は自分のものを淡々と捨てていたのですが
母は自分のものでないのに
取っておけばいいのに
捨てるのはもったいない
まだ使える
と小声でつぶやくのです。
田舎ですので
大きな納屋があります。
その中に
母が法事などの集まりで使っていた
大量の食器が仕舞われていました。
もう２０年以上使われなくなっていました。
多分そこから出しても
使いたくない状態です
埃や虫のふん
衛生状態も良くありません。
だから最初の頃
処分したらどうかと言いました。
家計が苦しいときに揃えた食器だから
捨てられない
大勢に食事を作ってきた私の苦労の証拠だ。
と言われ無理に捨てさせることをせずに
そのままにしておきました。
その後
なくなった父の大量の本を
一緒に処分したりして
なんとなく捨てることが
できるようになったのでしょう。
食器棚に１２０％詰め込まれた
食器がずいぶんと処分されていました。
納屋の２階に押し込められていた
父と母の若い頃の服も捨てられていました。
歩くことも
不自由になってきている母に
そんな力があったとは
驚きました。
体を動かして
ものを捨てるという体力だけではなく
努力の証だと反発した食器を
捨てると決める力です。
頑固な意地が
娘の意見に従って
素直に処分することはできなかった。
だけど
自分の手で
けじめをつけておきたい
そんな気持ちもあったのでしょう。
今回は
私が処分場に持っていくときに
これもあれも持っていくように
言ってきました。
ゴミの処分にお金を払うことが
大きな抵抗だった母にとって
これはものすごいことです。
納屋の食器は
全て処分しました。
今回の
母の行動力には素直に驚いて
この決断を尊敬しています。
なぜなら
８０歳の母にとって
捨てるということが
どんなに困難なことか
よくわかっているからです。
一人で黙々と
捨てる作業を続けてきた母に感謝です。
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