歴史ヲタの近現代史ブログ -5ページ目

歴史ヲタの近現代史ブログ

様々な近現代の歴史を紐解きます

明治を代表する陸軍の軍人を一人上げるとすれば間違いなく入るであろう児玉源太郎。
日露戦争では、日本陸軍の1.5倍に相当する世界最強の陸軍国家を相手に正面から戦い、奉天会戦においてこれを撃破。
満州の野からロシア軍を駆逐する事に成功した満州野戦軍の総参謀長を務めた男です。

日本のナポレオンとも称された彼は、陸軍大学においてドイツのメッケル少佐に師事。
日露の開戦が決まった時には、ドイツに戻っていたメッケル少佐をして、「この戦争、児玉が作戦指導をするのであれば日本の勝ちだ」と予言したとすら言われています。

その源太郎は、どこまで言っても出来ることとできない事を切り分ける、現実に根ざした思考回路を持った男でした。

連戦連勝で満州の野からロシア軍を駆逐し、国内世論は「このままモスクワまで攻め込め」という極めて非現実的な加熱をしている状況にあって、「今を置いて講和の時はない」と、アメリカに仲介役を頼んで和平を打診。
全権大使の小村寿太郎は、わずかな土地だけを引き換えに、日露は和平条約を結びます。

このような児玉源太郎の極めて現実的な戦争指導。
後の昭和陸軍に、そのDNAがわずかでも受け継がれていたら、と言う事を悔やみます。