2025年8月22日
宇和島市津島町岩松は、2023年(令和5年)12月15日に重要伝統的建造物群保存地区に選定された在郷町です。
岩松は、愛媛県南予地方のリアス海岸にそそぐ岩松川河口域に位置し、農村から周囲の集落の物資集散地への変容とともに町並みが形成され、江戸後期から近代にかけて商業を基軸に発展した。
狭隘な敷地に建てられた伝統的建造物や水路を構成する石垣等が、河川及び周囲の急峻な山林と一体となって歴史的風致を良く伝えている。
重要伝統的建造物群保存地区とは
昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群の制度が発足し、城下町、宿場町、門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになったものです。 市町村が都市計画または条例により「伝統的建造物群保存地区」を定め、文部科学大臣が市町村の申し出に基づき「選定」を行うこととされています。 この制度は、文化財としての建造物を「点」(単体)ではなく「面」(群)で保存しようとするもので、保存地区内では社寺、民家、蔵などの「建造物」だけでなく、門、土塀、石垣、水路などの「工作物」、庭園、生垣、樹木などの「環境物件」を特定し保存措置を図っています。