2024年4月2日

 

萩の二つ目の重伝建は平安古(ひやこ)地区、堀内に住む武士より身分の低い者が住んでいたとされる。

 

萩市平安古重要伝統的建造物群保存地区

平安古は、旧萩城三の丸を囲む外堀の南に位置する。

この堀の手前が平安古、向こう側が堀内になる。

 

武士のうち重臣の多くは 三の丸である堀内に居住したが、平安古では開墾が進むのに並行して数多く の武士が屋敷地を構えた。

 

保存地区は橋本川沿いにあり、江戸時代の地割りを よく残し、当時の屋敷構えをうかがうことができる。

現在でもそれら武家屋敷の主屋、長屋門、長屋、土蔵が、鍵曲(かいまがり)を構成する長い土塀とともに残っており、藩政期の姿をよく留めている。

 

重要伝統的建造物群保存地区とは

昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群の制度が発足し、城下町、宿場町、門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになったものです。
市町村が都市計画または条例により「伝統的建造物群保存地区」を定め、文部科学大臣が市町村の申し出に基づき「選定」を行うこととされています。
この制度は、文化財としての建造物を「点」(単体)ではなく「面」(群)で保存しようとするもので、保存地区内では社寺、民家、蔵などの「建造物」だけでなく、門、土塀、石垣、水路などの「工作物」、庭園、生垣、樹木などの「環境物件」を特定し保存措置を図っています。