2022年11月3日
久し振りに丹沢へ行こうと家を出ました。
小田急線で新松田駅を降り富士急のバス停へ。
驚きましたね。バス停には長蛇の列。並んでいるのは皆さん結構な年齢の方が多いです。そういう私もそれなりの歳なんですが、・・・。
急いで列の最後尾へ。その後も列は伸びていきます。
始発のバスは7:15ですが、私の少し前であと4名とか係員がグループらしき人達に説明している。その人たちは人数が多すぎて次のバスにするらしい。
因みにバス2台分の乗客が居ても臨時便は出ず、次のバスは7:45発だそうです。
私は一人だから乗ってもいいかと係員いに声をかけバスに乗り込んだ。
その後に数人乗って来てぎゅうぎゅう詰めでバスは発車した。
立ちっぱなしで約1時間、丹沢湖まで来た。その間に2名降り、途中の駅から6名程乗って来た。
丹沢湖で降りたのは私一人だけ。残りの全員が西丹沢ビジターセンター行きだったのだろうか。皆さんそれなりの恰好してたんでハイキングかキャンプか山行なんでしょうな。
永歳橋を渡る。
左手に曲がり、落合隧道へ。
落合隧道を抜けると正面に富士山の頭が見えてきた。
県道729号線を進み世附(よづく)大橋を渡る。
世附川の右岸に渡り右折して世附隧道へ。
世附川ロッジ
世附橋を渡り左岸の世附林道へ。
大又沢林道、通行止めの標識と注意事項
ゲートの横から、お邪魔しま~す。
この先工事中
道路再生中。
道路が石で埋まってます。
法行橋
法行沢林道
大又沢ダムが土砂で埋まってます。
この上流でダムに溜まった土砂を取り除く工事中です。
積み上げられた流木
崖崩落で道路が通れません。
岩を乗り越えて進みます。
落ち葉で埋まった路面
富士見橋
白水沢橋
落石と倒木・落ち葉で埋まった道
崖の崩落と倒木が道を塞いでいる
この先で、峠を越え道は下りに入った。
左上から下って来て、落ち葉に覆われた右の道へ下って行きます。
富士山が見えた
富士見峠林道の標識、さっきの所が富士見峠だったのか。
この先で遂に道が崩落していて前進不可能。先ほどの二又まで引き返します。
この先も道が細いが取り合えず進んでみる。
上法行橋の少し先で、崖と道の崩落で前進不可能。
15:20、来た道を引き返すと日暮れてしまい、最終バスにも間に合わない。
折角下って来たのに、・・・。
やむなく、斜面を直登して尾根筋を目指すことにした。
古い林道には道標は無いが、丹沢の尾根筋には殆ど道標が整備されている。
斜面にしがみ付き重い足を励まし這い上がっていると、目の前に見慣れない赤いキノコが現れた。
ピンときた!
大又沢林道、通行止めの標識の所に表示されていた「注意事項」
猛毒キノコの「火炎茸」
う~ん、実に美しい!!
怖いもん見たさである。
と、そんなこと言ってると危険!!!
そそくさと、キノコに背を向けて斜面を登り出す。
何故か今日はリュックの中に手袋が入っていて助かった。素手で斜面を登るのは危険です。
崖を除けてゆるらかな斜面をずりずり上がり、何とか尾根に出ることができた。
汗が噴き出る。
手持ちの水をちょびりちょびりと口にしながら、汗をぬぐう。
16:30 大栂(おおまい・おおばい)に出た。標高1204m。
大栂は菰釣山の南陵にある山。
あと1時間ほどで日没なので、麓へ降りる頃には暗くなる。道に迷う危険があるから何処か泊まれる所を探すことにした。
確か、菰釣山には小屋があったと記憶しているけど、今でもあるんだろうか。
兎に角、菰釣山を目指す。
緩やかな下りだが、足腰が弱ってきたので、落ちている小枝を拾いストック代わりに慎重に下る。
やがて上り、汗を拭き拭きゆっくりにしか進めない。
夕暮れの富士山と紅葉が美しい。暫し休憩。
日帰りの予定が急遽山中の一泊になったが、不安はない。
景色を楽しめるのも、自分を信じているので、何とかなると落ちついていられるからだ。
陽が落ちる前にヘッドランプを装着した。ヘッドランプは山行の時には必ずリュックに入れている。
道を見失わないように、怪我をしない様に慎重に歩を進める。
標高が上がると街の明かりが見えてくる。
菰釣山(こもつるしやま)に到着。標高1379m。
避難小屋まで800m
もう直ぐ避難小屋だ。
18:50 菰釣避難小屋に到着
先客が4名居た。
彼らはここに宿泊する予定で来たらしい。夕食を取り早々にシュラフ入っている。
私の予備の食料は、おにぎり1個とカロリーメイト3箱、一口羊羹1個、アミノ酸5袋。
これで明日の朝まで大丈夫だ。
問題は寒さだ。小屋の中だが暖房は無い。まあ、雨は降らない天気予報だったし風さえ防げれば御の字だ。
コートを羽織って膝を抱えて寝ることにした。
23.82km、 9:52:28