2022年8月1日

 

近江八幡市八幡重要伝統的建造物群保存地区

八幡城下町は、天正13年(1585)、豊臣秀次により八幡山城の城下町として開町され、後に近江商人の商業活動の中心をなす在郷町として繁栄した。保存地区は、

碁盤目状の旧市街を南北に走る新町通り周辺と永原町通り周辺に、洗練された意匠の近江商人の本宅・居宅や見越しの松ともに豊かな町並みを形成している。また北の八幡堀の畔には、堀に接して、土蔵が建ち並び日牟禮八幡宮周辺や水辺の緑とともに優れた歴史的風致を保っている。

 

重要伝統的建造物群保存地区とは

昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群の制度が発足し、城下町、宿場町、門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになったものです。
市町村が都市計画または条例により「伝統的建造物群保存地区」を定め、文部科学大臣が市町村の申し出に基づき「選定」を行うこととされています。
この制度は、文化財としての建造物を「点」(単体)ではなく「面」(群)で保存しようとするもので、保存地区内では社寺、民家、蔵などの「建造物」だけでなく、門、土塀、石垣、水路などの「工作物」、庭園、生垣、樹木などの「環境物件」を特定し保存措置を図っています。