私は今日、89歳の誕生日からブログを始めることにしました。書くからに
人様に読んでいただきたいと思うものの、私は緑内障が進行しでいて、読み書
きは億劫になりました。かって私の若い同僚が、「貴方は緑内障よりも、もっと
心配な病気がある。それは人がヨクナイ(良くない)症です」と。
このような「語呂合わせ」を他国語に翻訳して笑わせることは難しいと、故米原万里は実例を挙げて書いています。

しかし私には、次のようなことがありました。<ヘーレンとダーメ>の話です。
その昔ドイツを訪ねた日本人がトイレに入ろうとしたが、男性用のドアに<Herren へーれん(入れない)>と書いてあるので、「そうか ここには入れないのか」と思い、隣のドアを開けようとしたが、そこは女性用で<Dame だーめ(だめ)>とあるので諦めたという話。
これをStuttgart の知人Rに、つたないドイツ語で話したら、笑いが止まらないのです。涙を流しながら「こんなに笑ったのは久しぶりだ」と。
これは極めて例外のことで、ドイツ語に限らず西欧の小話は、私の知る限りストーリーのあるものばかりで、したがって、必ず「落ち」があるのは落語と同じです。ただし古典芸能に関心のある知人に指摘されるまで、私は迂闊にも気が付きませんでしたが。
その例として、米原万里のエッセイに引用されている小話の中から1つを紹介します。ご存知の方が多いかも。

ある男が医者を訪ねてきて悩みを訴えます。
男 「毎晩、変な夢を見て眠れないんです」
医者 「どんな夢を?」
男 「たくさんのネズミが現れ、二手に分かれてサッカーをするんです」
医者 「では、寝る前に、この薬をおのみなさい。ぐっすり眠れますよ」
男 「飲むのは明晩からで いいでしょうか?」
医者 「なぜ?」
男 「今晩、決勝戦があるんです」