私を積んだストレッチャーは緊急外来室を出て、
どこかへ運ばれていく。
無機質な廊下がそうさせるのか、
ぶるっと寒気がする。
この病気がそうさせているのかもしれない。
しかしとにかくフィリピンの病院内は寒い。
クーラーをがんがんかけている。
まるで秋冬にかけての気温。
何でも医師達が軽い運動をしても
汗をかかないようにとの配慮のことだ。
しかし限度ということもある。
とにかくフィリピンの病院は寒い。
この脳梗塞が起こる日の前日、
子供達が熱があるので、病院に来たばかりだ。
そこでも寒いからと妻が羽織るものを用意してくれ、
それで風邪を引かずにすんだ。
結果的に風邪以上の病気で次の日来ているのだが。
今回は急いでいたこともあり、シャツ1枚だ。そして短パン。
とても寒い。
寒さを感じながら、
ストレッチャーが停まり、無機質な白色のドアが開かれる。
ドアの上には
"MRI ROOM"
と書かれている。
やっとか。
そしてこの症状の原因が何なのか、いよいよわかる。
早くしてくれ。
私のストレッチャーが部屋の中に入る。
~~~続く