美意識の教師 | 樂車道樂のお旅所巡礼/DanjiriDouraku

樂車道樂のお旅所巡礼/DanjiriDouraku

◆( 'ω') 四国の愛媛県は伊予西条からお送りしています。
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もう子供のころの記憶
 
雷鳴を思わせる太鼓の轟音。
合いの手の声は咆哮だと思っていた。
ずっと本物だと信じていた金の龍。
そばを疾りすぎる時の風圧。
胸で聞こえていた地響き。
ずっと憧れだった。
 

 

 

いつかはあの中の一人になる

 
 当時、その土地に生まれた
すべての少年たちの
共通の想い。
子供心にそのとき刷り込まれた
かっこよさの基準が
 のちにその理想が、
かつて少年だった祭り人たちを
 いまだ少年たらしめているのかもしれない、
今ではもう遠い日なのに。
 
祭りを愛した多くのヒトにとって
その祭りという行為は
「自分とはかくあるべき」とする美意識のようなものを
芽生えさせ育む、
ある意味育ての親のようなものであったのだろうかと
いまではそう思う。
 
だとすると、
私に子ができるときは
そんなときがあるとするなら
また還るべきなのだろう。
かつて私を育んだ
あの祭りのある土地に。
そして
また彼も思うのだ
 
いつかはあの中の一人になる