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「50年後、100年後の世界はどうなっているのでしょうか?」
フランスは大統領サルコジの命により、著者の名前を冠した「アタリ政策委員会」を結成しました。
本書が、フランス国内でベストセラーになったことが、発足の一因です。
フランスでは、本書の理念を実現に移す試みとして、この委員会と本書に大きな注目が集まっている。
経済学者・思想家・作家として、フランスを代表する知性というべき著者が書いています。
21世紀の世界を予測した、必読書です。
今の世界は、市場の力が世界を覆っています。
経済資本主義、金になれば何でもありです。
近代の歴史も、金銭欲の台頭、金銭の支配が、歴史を動かしてきたのです。
行き着く先は、国家も含め、障害となるものすべてに対して、金で決着をつけることになるのです。
この世界が続いていくと、恐ろしい未来の波が押し寄せてくるのです。
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■3つの未来の波
① 超帝国
② 超紛争
③ 超民主主義
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超帝国商業的富の創造主であり、新たな狂気を生み出し、極度の富と貧困の元凶となる。
すなわち、超帝国では自然環境は食い物にされ、軍隊・警察・裁判所も含め、すべてが民営化される。
また、人類は人工器具を身に取り付けられ、自らが加工品となると同時に、自らのみを、同じ加工品である消費者に向けて大量販売するようになる。
人類は自らの被造物であることをやめ、滅び去る。
超紛争人類が狂気のとらわれ、悲観的な未来にひるみ、暴力によってグローバル化を押しとどめようとするのならば、人類は頻繁に勃発する対抗的な残虐行為や破壊的な戦いに陥ってしまうだろう。
この場合、今日では考えられない武器を使用し、国家、宗教団体、テロ組織、海賊が対立しあうことになる。
人類を滅亡へと導くであろう。
超民主主義グローバル化を規制でき、また、市場の活動範囲を限定できるのであれば、そして、民主主義が具体性を持ちつつ地球規模に広がるのであれば、さらに、一国による世界の支配に終止符が打たれるのであれば、自由・責任・尊厳・超越・他人への尊敬などに関して新たな境地が開かれるであろう。
こうした境地を「超民主主義」と呼ぶ。
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最初の2つの波は破壊的被害をもたらします。
最後の波は、不可能に思われますが、著者は2060年ごろに「超民主主義」が勝利すると確信しています。
豊かな社会に暮らし、
市場の創造力の中から善行だけを公正に選び出し、
過剰な要求を悪とみなし、
貪欲さから自由を保護し、
次世代にきちんと保護された地球環境を残す。
この「超民主主義」こそが「自由」なのです。
テロ、金融危機、格差社会、食糧問題、水問題、環境問題・・・・
強欲な人類が作り出しているのです。
そのシステムを否定して、煩悩を消さない限り、人類に未来はないのです。
本当の「自由」とは人間の欲を捨てることなのでしょうか?
目次
序文 21世紀の歴史を概観する
第1章 人類が、市場を発明するまでの長い歴史
第2章 資本主義は、いかなる歴史を作ってきたのか?
第3章 アメリカ帝国の終焉
第4章 帝国を超える“超帝国”の出現―21世紀に押し寄せる第一波
第5章 戦争・紛争を超える“超紛争”の発生―21世紀に押し寄せる第二波
第6章 民主主義を超える“超民主主義”の出現―21世紀に押し寄せる第三波
付論 フランスは、21世紀の歴史を生き残れるか?