のりピーまでもが・・・・ 「麻薬とは何か」 | フォトリーディング読書感想文

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麻薬とは何か―「禁断の果実」五千年史 (新潮選書)/佐藤 哲彦

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「人は快楽を求める脳を持ち、麻薬に反応する脳を持ってしまった」


今ちょうど、麻薬が芸能人の使用で大きな話題になっています。


麻薬とは「脳内に作用して、神経的な変化をもたらす薬物」の総称です。

アルコールやニコチン、カフェインなどの合法的な嗜好品も含まれます。


麻薬に依存性薬物です。

ヘロインやアルコールやニコチンなどは、身体的依存性があります。

突然使用をやめれば、他足の震えや発汗、集中力の低下や不眠、それに伴う心身の衰弱や幻覚など、自分の気持ちだけではどうしてもコントロール出来ない肉体的な禁断症状が起きるのです。


覚せい剤やコカインなどのように、アッパー系の薬物は、精神的依存性があります。

元気や時間を前借しているようなもので、必ずその反動がやってくるのです。
不眠がもたらす神経過敏や猜疑心、心身の衰弱や幻覚、薬物が抜けた後の脱力感、気分の落ち込み、焦燥、不安、集中力の減退などの退薬症候です。


麻薬は心身を破滅させます。

でも、なぜ人は麻薬に惹き付けられるのでしょうか?



この本は、有史以前から現代まで続く、麻薬と何なのか?

麻薬と人間との長い付き合いの歴史について書かれています。


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●麻薬の起源

太古の昔から、人は何からの麻薬を、きつい労働の助けとして、痛みを和らげる医薬品や鎮痛剤として、あるいは儀式や祭りで意識を高揚させたりトランス状態に入る手段として使い続けてきた。


●コカインとヘロイン 

19世紀にコカインとヘロインという両極の最強スタッフと発明した。コカインとヘロインの酩酊を覚えてしまった以上、もはや後戻りできないところへたどり着いてしまったということだ。これから先、人類は麻薬と共存していくこととなるのである。
その意味で19世紀とは、麻薬の歴史において最重要世紀だったといえるだろう。


●覚せい剤と日本

当初から覚せい剤は日本が諸外国、とくに欧米と対等に渡り合うために、開発され発売されたものであったといっていいだろう。近代化の過程で発見され、近代戦に臨む過程で発売され、その戦時下で用いられていたという特徴を持っているからである。・・・・・
そして敗戦後、日本は覚せい剤問題を抱えることになった。


●現代的な麻薬

現代人はコカインや覚せい剤などの違法薬物や、タバコや酒のような合法的な嗜好品を、会話や気分を盛り上げるツールとして、また、徹夜で仕事をこなす覚醒作用のために、あるいはセックスの快楽を高める媚薬として使い続けてきた。
それはいってみれば、古くから続いてきた伝統的文化や習慣、儀式やシャーマニズムといった、原始的な麻薬の使い方とは全く別の、現代的な麻薬の使い方である。


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人類ははじめて麻薬と出会ってから、麻薬との付き合いをやめたことがない。

あらゆる手段を使って、もっとたくさんの、もっと強くてよい麻薬を手に入れようとし続けてきたのです。


現代人の多くが麻薬を欲しがるのは、何かしらの「もっと良い状態」を求める欲求があるからです。


麻薬に反応する脳を持ってしまった人間にとって宿命的な問題です。


それほど効率や覚醒を求められる社会に現代人が生きていると言う証でもあるのはないでしょうか。





目次

序章 麻薬—精神に作用するクスリとは?
第1章 麻薬・文明・万能薬—薬物の原初的使用とその伝播
第2章 コカインとヘロイン—十九世紀欧州の発明
第3章 ドラッグのアメリカ—“理想の国家”と麻薬の犯罪化
第4章 覚せい剤と日本—もうひとつの戦後史
第5章 LSDとヒッピー、エクスタシーとレイヴ
終章 麻薬と人類の未来