生命は燃える火なのだ  「座右のニーチェ」 「ツァラトゥストラ」 | フォトリーディング読書感想文

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座右のニーチェ (光文社新書)/齋藤孝

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”君は君の友のために、自分をどんなに美しく装っても、
装いすぎるということはないのだ。
なぜなら、君は友にとって、超人を目ざして飛ぶ一本の矢、
憧れの熱意であるべきだから。”




この本は、ニーチェの代表作「ツァラトゥストラ」から、ことばを拾ったものである。


怖れ、小心、油断など、大人になるにつれ心にこびりついてくる精神の垢を、
切れ落としてくれるのがニーチェだ。



ニーチェはパワーがありすぎて周囲が戸惑うほど、すっ飛んでいた。
いわば、自分自身が「超人を目指して飛ぶ一本にでっかいベクトル」であった。

激しく批判されても、自説を曲げることはなかった。

学び続け、闘い続けた彼の遺した業績は、
キリスト教やそれまでの哲学を一新するような思想の凝縮であった。


生命は燃える火なのだという力強いメッセージを感じる。


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・多くを見るためには、自分自身を度外視することが必要だ。


・まず大胆に自分自身を信ずるがよい。
 自分自身を信じないもののことばは、常に嘘になる。


・わたしはおまえを不平豚と呼ぶ。・・・・
 いったいおまえを不平のぶたにしたそもそもの原因は何か。
 それはだれもおまえの気に入るように、
 おまえに媚びてくれないということだ。


・おのれの友のうちに、おのれの最善の敵をもつべきである。


・それにしても、勇気は殺害者である、攻撃する勇気は。
 それは死をも打ち殺す。
 つまり勇気はこういうのだ。
 「これが生だったのか。よし。もう一度」と。


・飛ぶことを学んで、それをいつか実現したいと思う者は、
 まず、立つこと、歩くこと、走ること、よじのぼること、
 踊ることを学ばなければならない。
 最初から飛ぶばかりでは、空高く飛ぶ力は獲得されない。


・行動者だけが学ぶことができるのだ。


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ニーチェは、既成概念や慣習など、人々が当たり前として受け止め、
思考停止してしまっているものを常に疑ってきた。

「他のやり方、考え方もあるのではないか」と模索し続けてきた。
いわば反逆の思想の提言者であった。

既成のものをただ腐すのではなく、
それに代わる新しい価値を発見して提示することを忘れなかった。

ニーチェは常に、「自分自身に安住するな」と訴え続けた。

過去を振り捨てて、新しいものにチャレンジする勇気を持つことは
、現代のビジネス社会において普遍的に求められている意識だろう。



大人になるにつれ、人はどんどん無関心になる。
自分に自信もなくなる。
怒りを感じる不正義なことにも、「しかたない」で済ましてしまう。


「自分に自信を持て」

「人の目を気にして、へらへらやり過ごすな」

「自分の力を出し切らぬまま、ぬるい生き方をするな」


ニーチェの言葉に、強さと、爽快感を感じる。

飛ぶ矢のように生きてみたくなる。




”人間が存在しはじめてからこのかた、
人間は楽しむことがあまりにも少なかった。
そのことだけが・・・・・
われわれの原罪なのだ。”





目次

第1章 一本の矢になれ
第2章 一瞬を生きよ
第3章 肉体の声を聞け
第4章 過剰を贈れ
第5章 クリエイティブに生きろ



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