「学ぶこと」とは   ◎書評 「学問のすすめ」 | フォトリーディング読書感想文

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人権の平等と学問の意義

 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と言われている。
 つまり、天が人を生み出すに当たっては、人はみな同じ権理(権利)を持ち、生まれによる身分の上下はなく、万物の霊長たる人としての身体と心を働かせて、この世界のいろいろなものを利用し、衣食住の必要を満たし、自由自在に、また互いに人の邪魔をしないで、それぞれが安楽にこの世をすごしていけるようにしてくれているということだ。
 しかし、この人間の世界を見渡してみると、賢い人も愚かな人もいる。貧しい人も、金持ちもいる。また、社会的地位の高い人も、低い人もいる。こうした雲泥の差と呼ぶべき違いは、どうしてできるのだろうか。
 その理由は非常にはっきりしている。『実語教』という本の中に、「人は学ばなければ智はない。智のないものは愚かな人である」と書かれている。つまり、賢い人と愚かな人との違いは、学ぶか学ばないかによってできるものなのだ。


学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)/福澤 諭吉

¥798
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目次
初編 学問には目的がある
第2編 人間の権理とは何か
第3編 愛国心とは何か
第4編 国民の気風が国を作る
第5編 国をリードする人材とは
第6編 文明社会と法の精神
第7編 国民の二つの役目
第8編 男女間の不合理、親子間の不条理
第9編 よりレベルの高い学問
第10編 学問にかかる期待
第11編 美しいタテマエに潜む害悪
第12編 品格を高める
第13編 怨望は最大の悪徳
第14編 人生設計の技術
第15編 判断力の鍛え方
第16編 正しい実行力をつける
第17編 人望と人付き合い

 

原書の「学問のすすめ」を知らない人はいない。
斎藤孝さんはなぜ、現代語訳をしたのだろうか。
今の時代に必要なことを再確認するともに、
その時代の考えから今の思想や考えがどのように変わっているのかを、
伝えたいからであろう。


◎国のため、国民としてどう生きるたらいいのか
◎今をどう生きるたらいいのか
◎「何が足りないか」
◎「何を学べばいいのか」
 


考察力、行動力、人間力を示した力強い書である。



福沢諭吉という人
・ざっくりとして快活な人
・保身や嫉妬がない
・西洋人も、時にはバッサリ
・見返りを求めない
・筋力(すじりょく)  本筋を見つけて通していくこと
・ガラス張りな生き方


福沢諭吉の言葉
・一つの体で語りかける
・恐れがない文体
・美辞麗句が嫌い
・西洋語の翻訳




人としての正直さ潔さ、シンプルさが文体に強さを感じさせるのであろう。


「人は学ばなければ智はない」

「衣食住を得るだけでは蟻と同じ」




「学ぶこと」は大切です。