原題 The Private Life of Sherlock Holmes 1970年
ビリー・ワイルダー 監督
画集に載っていた写真は小さいので、ネット上で見つけてきました。スペイン語圏のものでしょうか?
ストーリーは、いわゆる正典(コナン・ドイルが書いた60作のこと)ではなくパスティーシュ。ある晩、ホームズの自宅に連れられて来た女性。彼女の夫の搜索が、すごい展開になっていきます。やがて、舞台は、ネス湖へ。ネス湖といえば怪獣、その正体は…?。ポスターでネタばらししていますね。
子供の頃に見たことがある映画ですが、記憶より遥かに良い作品でした。正典にある描写が随所に散りばめられていて、それも楽しめます。当初4時間以上あった話を2時間にカットしたそうで、エピソードがつながらない部分確かにあります。ワイルダーのような巨匠でも、映画会社には逆らえなかったらしい。しかし、逆に2時間ですと一気に楽しめます。
そして本作のヒロイン。
フランスの女優さんで私も初めて知りましたが、とても魅力的です。それなのにグーグルでこの映画を検索すると、主な出演者に彼女が出てきません。13人も出るのにね…。良くわからない事(人)は、無視する?ネットの怖さ。彼女が演じるガブリエルは、ホームズにとってもう一人の"アイリーン・アドラー"。別れのシーンは名場面。
大事なこと、忘れていました。
主な出演者
シャーロック・ホームズ がロバート・スティーブンス
ワトスン博士 コリン・ブレイクリー
マイクロフト・ホームズ クリストファー・リーです。
アイリーン・アドラーについては、「ボヘミアの醜聞」(短編集 シャーロック・ホームズの冒険に所収)読んでみてください。
良い映画を観ました。