【ノルウェー幼児教育】こどもは自分で感情を処理できない。 | 海外在住ママの育児と日本語教育☆彡

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2歳と4歳のママ。ノルウェーの幼稚園教師10年。ノルウェー人夫と国際結婚、ノルウェー在住。2024年から韓国に駐在。「楽しく☆彡」をモットーに、体験や遊びから学べるバイリンガル教育や幼児教育についてゆったり書いてます。

前回の記事で、大人が子どもの安心の基地になることが大切というお話をしました。

 

でも実際の子育てで、子どもがあまりにもいうことを聞かないと、子どもを突き放してしまうような態度をとってしまうことってありませんか。

 

 

 

例えば何度言っても着替えなかったり、お菓子やテレビを欲しがったり、夕食を食べなかったり、ごねてごねてというようなシチュエーションの場合、最初は「○○するのよ」とこちらも穏やかに対応できていたのに、最終的にはこちらもイライラしてきて、「もう勝手にしなさい!」といって距離や時間をおいて様子を見ようとしてみたり。でも大概それは逆効果。子どもの感情はどんどん高ぶってさらに悪化してしまいます。

 

これはよくない例のタイムアウトです。

 

本来タイムアウトは、少し距離を取って時間を置くことで、子どもの心が落ち着いたり、状態をよい方向に向けるときに使われることが多いと思います。

 

ですが子どもがごねてしまって、感情をむき出しにしてしまっているときに、タイムアウトをして突き放してしまうと、子どもの感情は置き去りにされてしまいます。

 

幼児は自分で感情を処理できません。

 

 

 

大人の場合、気持ちが高まったときに、少しタイムアウトして一人になったり、その場を離れると、自分で感情を整理したり客観的に見たりして、気持ちを落ち着けることができます。

 

でもそれは、大人が気持ちを処理する方法を習得しているからです。幼児はまだ感情を自分で落ち着ける方法を学んでいません。

 

なので、どれだけ一人になっても、反省するどころか、どんどん感情が高まってしまうことがほとんどです。

 

立ち上がる歩くスターハイハイ

 

そこで、子どもが感情が高ぶって処理できなくなってしまったときは、タイムアウトでなくてタイムイン!!

 

 

 

つまりは、前回の記事で書いた子どもの安心できる基地になるということです。

 

具体的には子どもと距離や時間を置いたり、突き放したりするのではなく、寄り添うんです。

 

どうして子どもがそう言っているのか、その理由を聞いてみたり、受け止めてあげて、それからどうするかを説明してあげます。「そうか、テレビが見たいんだね。でも今日はもう30分みたからまた明日見ようね」「お菓子が食べたいんだね。じゃあ土曜日になったら食べようね」など。

 

そこでもヤダヤダとごねると思いますが、ルールは曲げない。ルールを曲げてしまうと、不安定な大人になってしまいます。「あれ、ママはこの前ダメって言ってたのに今日はいいって言った?」という現実に混乱し、「じゃあもっとごねたらいいって言ってくれるかも」と思い、さらに大人を試すようにもっとごねたりして、心をより不安定にしてしまいます。

 

 

 

 

私も何度も自分の心に負けてしまって、ルールを曲げてしまったことがありますが、意外と子どもはごねるためにごねていただけで本当は欲しがっていないことが多々。「そう、じゃあ今日だけね」といってお菓子をもう一つあげたり、テレビを追加で見せたりしましたが、意外と子どもはそのお菓子を食べなかったり、すぐテレビから離れて違うことをしていたり。あんなに泣き叫んでごねてたのにあれはいったい何だったんだということが多いです。

 

 

そしてもう一つ大事なことは、子どもの感情がピークを迎える前にタイムイン!

子どもの感情がどんどんエスカレートして爆発して物を投げたり、ドアをドンっと激しく閉めたり、何かをたたいてしまったり、そういう激しい態度で手が付けられなくなるその前に、寄り添ってあげれるとそれがベスト。

 

穏やかに、そして凛として毅然とした態度で。

 

そんな大人になれたら、子どもも安心して基地で充電し、きっと強くしなやかにルールにも柔軟に育ってくれるはずですね。