僕の大好きだった番組がまたひとつ終わろうとしている。


市原悦子さん主演の「家政婦は見た」シリーズが12日(土)の

26作目をもってファイナルとなる。

家政婦

そもそもこのシリーズは1983年に「土曜ワイド劇場」の枠内で第一作目

松本清張原作「熱い空気 家政婦は見た 夫婦の秘密 ゛焦げた゛」

としてスタートしている。


第一作目が好評だった為作者の松本清張氏から物語の設定と副題の

「家政婦は見た」だけを受け継いで今日の人気シリーズ化に至っている。


今回のファイナル第26作目まで20年以上も続いた人気長寿番組である。


主役を演じる市原悦子さんはドラえもんの声でお馴染みの大山のぶよさん

らと俳優座で同期の元々はれっきとした新劇の女優さんである。


常田富士男さんと共に「まんが日本昔ばなし」で声優としても活躍している。


またストーリー的には市原さん演じる天涯孤独の家政婦「石崎秋子」が

大沢家政婦会(紹介所)から家政婦として何故か上流階級の家庭ばかり

に派遣されそこで目にした人々の虚飾と欺瞞に満ちた鼻持ちならない秘密

の生活を覗き見する中でそれに反発、そのうわべだけの幸福を破壊する事に

快感を覚え最後にはみんなの前で個々の秘密を暴露し告発自らも傷つき

ながら仕事を辞めて行くという毎回ワンパターンの筋立てである。


派遣される家庭も政治家やマスコミ等の文化人をはじめ家元、学園理事長、

病院長、地主、大学教授からクラブのママまでありとあらゆる表面的には華

やかで人望も厚い社会的にも地位のある人々の家庭と言う設定が多い。


ところが家庭内で彼女が目にするものは社会が賛美する表面的なものとは

程遠いどろどろとした欺瞞と虚飾に満ちた秘密の花園そのものだった。


彼女がそっとドアに隠れて覗き見する先には嫁に姑、本妻に愛人、親子に兄弟、経営者に社員もうありとあらゆる人間関係の醜さが渦巻いていた。


愛憎、嫉妬、浮気に家庭内暴力、汚職に裏金、遺産相続に利権争い、

派閥争いに権力闘争、又その時代に応じたテーマを庶民の目で鋭く観察

ぶった切っていく秋子の皮肉っぽい活躍は見ていて胸がすっとする思いだった。


そして最後には必ず新しい派遣先の玄関先で「ごめんくださいませー」と叫ぶ

ところで終わるというパターンである。


それから毎回大物ゲストが多数出演していたのも凄かったですし野村昭子さん演じる大沢家政婦紹介所の所長「会長さん」こと「大沢キヌヨ」のキャラも大好きでした。


僕的に好きだった場面は大沢家政婦紹介所に夜「ゆんたく」よろしく家政婦達がお酒を片手に集まり各自の派遣先の噂や悪口を言いながらわいわい騒ぐところは楽しかったですし家政婦役で白石まるみちゃんが出演していた時期があって(実際は今でも出ています)わくわくして見ていたのを思い出します。


なんか今回で終わるとなると本当に寂しいですね。


「番組が終わり秋子の今後はどうなるんでしょうかね・・」


テレビの取材に今年72歳になる市原さんは「最後は何処かの老人ホームでひっそりと幸せに余生を送って欲しい」と主人公秋子の行く末を案じていた。


偽善者や良識ぶった似非文化人、セレブ達をばっさりとたたっ切る毒舌庶民派ヒーロー家政婦「石崎秋子」・・・もう少し見ていたかった気がします。


似顔絵

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